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【映画】『いなくなれ、群青』横浜流星の青春葛藤ミステリー【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。

映画『いなくなれ、群青』は、河野裕の小説の青春ミステリー。

謎の島「階段島」に来てしまったら、失くしたものを見つけなければ、帰ることができない。

島に来た人はみんな突然で戸惑うけれど、島での暮らしは案外平穏で、自分の役割をこなしながら淡々と暮らすことができるのだが…。

失くしたものは何か?
島を出ることはできるのか?

『ミスト』『CUBE』『LOST』といった異世界を舞台にしたミステリー。横浜流星が青春時代にありがちな葛藤や危うさを演じています。

評価は分かれているようですが、悩める中二病の方にはおすすめしたい映画です。ちなみに個人的には、そこまで悪くありませんでしたし、ラストまで見てよかったと感じました。

ストーリーと感想ををネタバレありでご紹介します! よろしければお付き合いください!

 

 

【映画】『いなくなれ、群青』

 

 

作品情報

2019年 105分  
監督:柳明菜
原作:河野裕

キャスト


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●七草(横浜流星)主人公。島の平和な暮らしに慣れていく。優しいが悲観的な性格

●真辺由宇(飯富まりえ)七草の幼なじみ。早く島から出たい。行動的で理想主義者

●堀(矢作穂)おとなしい性格、真辺の存在が疎ましく思う

●佐々岡(松岡広大)ゲーム好き

●豊川(中村里帆)ヴァイオリニスト、コンクールに出場する予定だった

●水谷(松本妃代)学級委員長 

●ドナ(黒羽麻璃央)七草の友人

●郵便局員(片岡萌美)階段島の郵便局員

予告

www.youtube.com

 

ストーリー

高校生の七草(横浜流星)は、ある日気づけば「階段島」にいる。そして「島を出るには、失くしたものを取り戻さなければ」と言われてしまう。

人口2,000人ほどの島はとても穏やか。七草たち高校生は寮に住み学校に通う。暮らしは快適で欲しいものは手に入り、ネットの閲覧もできるのだが、島から発信することはできない。

七草もそれなりに島の暮らしを楽しんでいるように見える。

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そんなある日、七草のクラスに、真辺由宇(飯富まりえ)という転校生がやってくる。真辺は七草と幼なじみで久しぶりの再会。真辺は過去3ヶ月の記憶がないと言いながら、七草に「一緒に島を出ると約束して」と声をかけると、仲間を巻き込みながら島から出る方法を模索する……。

おもな謎について・まとめ(ネタバレあり)

「失くしたものを探す島」

失くしたものが見つかれば、島から出ることができる。真辺はとにかく島から出たくて、情報をかき集めますが、すると色々なことがわかってきます。

・島の人を管理をするのは「魔女」で学校裏の石段の先にいる。その石段は急で容易に辿り着けない
・失くしたものは、灯台下の「遺失物係」に届いている?
七草と真辺のかつての関係(別れの謎は?)
・学校裏の落書き(ピストルと星の絵、メッセージ)
・学校で開催される音楽祭について
・そもそも「階段島」とは何か?


これらについての大切な事柄については、事項で説明していきます。

階段島と住民の秘密など(ネタバレあり)

階段島に暮らす人たちには、各々の事情がありそう。中でもっとも重要なのは主人公の七草と真辺の関係です。

✳︎ここは全部ネタバレありです。

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1 魔女の存在

階段島と島以外の世界を魔女は、結論をいえば、魔女は存在するにはしますが、おそらく概念的なもの。島に来た人々、それぞれの心の中にいるといったことのようです。

 

2 遺失物は心の中(音楽祭のバイオリン)

島にいる人たちは、内心では自分が何を失くしたかに気づいている。気づきながら自覚することを恐れています。

たとえば、ヴァイオリニストの豊川(中村里帆)は、コンクールで起きたアクシデントと、そのときの母親の態度に見棄てられたような不安感を抱き、トラウマになっていた。それでヴァイオリニストである自分を島に棄てた。でも島で開催される音楽祭ではヴァイリンを弾くことになっている。つまり音楽祭は、豊川の心を取り戻すためなのでしょう。それまで豊川は最初バイオリンを弾くことに恐怖を感じていましたが、真辺の助けもあって無事に乗り切り、島を去っていきました。

同じように、誰もが自分の棄てたい自分を島に棄てているのです。

だから自覚さえできれば、島を出られます。実際、突然姿を消したクラスメイトも何人かいましたが、彼らは棄てた自分に気づき戻っていった、ということを意味しています。

3 落書きをした犯人と理由

ある朝、島のあちこちに落書きが発見されます。犯人として疑われたのは、七草と友人のドナ(黒羽麻璃央)でした。落書きは島についてのメッセージと、星とピストルのイラストが描かれていますが、何を意味しているのかは、七草とドナの会話から明らかになります。

星とピストルは「ピストル星」(ピストル・スター)という意味
ピストル星は、射手座に位置する最も明るい超巨星。宇宙で一番明るいといわれていますが、地球からは可視できません

そして、落書きをしたのは七草自身でした。

ピストル星は、七草にとっての真辺を表していました。七草からすれば真辺はピストルスターのように眩しく輝いている。眩しすぎるから、自分は地球くらい離れた距離から、彼女の輝きを見守りたいといった意味があったのです。

4 七草と真辺の関係は?


七草が階段島に来るより前のこと。七草と真辺は幼なじみで一緒にいましたが、あるとき真辺は遠くに行くことになり、七草に別れを告げていました。

けれど真辺が別れを告げたとき、なぜか七草は笑います。その理由を七草自身が思い出せませんでした。

七草自身が描いたピストルスターの落書きが示すように、七草は真辺を認めていたし好きだった。だけど自分の悲観的な性格が真辺を傷つけてしまうことが耐えらなかったのです。

だから真辺と離れられることで安心できた。好きだけど合わない。そんな関係が近いのではないでしょうか。

 

5 階段島とは何か?


階段島は棄てたい自分の人格を棄てる場所で、誰もがそこに棄てたくなった自分を棄てている。自分を写した鏡のような存在でもあります。その人の心の中にある場所といった方が近いのかもしれません。

七草が棄てたのは、おそらく真辺への想い。なぜなら真辺は七草と同じ高校に入学したので(同じ学校の制服を着ている)現実で再会を果たしているはず。でもその記憶がないのは七草が、階段島に来ているからということになります。七草は真辺にとって自分がいない方がいいと感じていたのでした。

七草と真辺、二人の行方(ネタバレあり)

七草は真辺に別れを告げ、真辺には階段島を出てほしいと話します。でも真辺は、帰るのなら七草と一緒がいい。たとえ傷つけあっても離れたくはないと。

だから、七草が説得してすでに帰ったと思われた真辺でしたが、実はまだ島に残っていました。真辺が階段島に来た理由は、失われた七草を取り戻すため。七草に自分と過ごした時間を否定してほしくなかったから。だから一人で帰っても意味がないのです。

そんな真辺に、七草は心を打たれ、ふたりは互いの手を握り合う。きっと一緒に帰るのだろう。そんなことが想像できるラストでした。

鏡の世界の青春ストーリー

実在しない架空現実を階段島という場所にたとえたファンタジーな物語ですが、これこそ青春ですかね。現実に悩みやトラウマを抱えている人には共感できそうな映画だと感じました。

横浜流星は演技や存在感に安定感がありました。また真辺を演じた飯富まりえについては、最初は馴染めませんでしたが、だんだんよくなる。ラスト二人がようやく向き合える場面は見応えがありました。

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※本記事の情報は2021年11月時点のものです。

 

▼横浜流星の出演作品はこちらにもあります。

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。のじれいか でした。