キレイなトイレ調査研究所

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元派遣社員が思う「ハケンの品格」に見る、スキルを積み上げることの大切さ【2020】

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6月17日(水)22:00から、日本テレビ系列で「ハケンの品格」がスタートしました。

3か月単位でしか同じ会社で働かず、残業はしないスーパー派遣社員が、淡々と仕事をこなし会社を利益に導き、内部の膿を出して去っていくというストーリー。

今回は13年前に働いていた会社に、伝説の派遣社員が戻ってきたところから始まります。

ハケンの品格|日本テレビ

 

最近HBOにハマりがちなこともあり、地上波のテレビドラマを見るのは久しぶりでしたが、テンポがよく楽しめました。
実は前回の「ハケンの品格」はあまり見ていなかったんですね。

でも今回は自分自身が派遣社員ではないこともあって、少し離れた立場から楽しめそうだなと思い、見ることにしました。

 

  

 


思ったよりよかった(たぶんこれからも見る)

 

私自身が派遣社員としての勤務が長かったためか、派遣社員の感情や行動に対しては共感できるところがありました。

 

noji-rei.hatenablog.com

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もちろんドラマはお話なので、ここまで凄い出来事はないしろ、それでも派遣社員は、アウエィ感であったり、寂しい思いをしたり辛い思いをしているものです。

今回のセクハラ問題にしても絶対あってはいけないことですが、近いようなことが実際にありましたし、あっても全然おかしくない。

オフィスで同じように仕事をしているけれど、何かあったら部外者の派遣社員がまず最初に疑われるものです。

集団意識が働くと強者と弱者が明確化するので、仕方ないのかもしれないですが。

 


キャストについて


主人公のスーパー派遣の大前春子(篠原涼子)はドラマ的な演出があって少々過剰な演技ですが、あとの2人の派遣社員は、癒し系の福岡亜紀(吉谷彩子)と本音キャラの千葉小夏(山本舞香)でがわかりやすく個性が光っていました。

吉谷彩子といえば、ビズリーチのCMでおなじみ。

 


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吉谷彩子といえば、竹内涼真との恋の噂や、その後の破局が取り上げられていました。
噂の真相はわかりませんが、彼女は演技力があるので、今後も順調にキャリアを積み上げていけそうだと思います。
男なんてどうにでもなる(笑)ので、今はいい仕事をしてどんどん演技を磨いていってもらいたいものです。


山本舞香は「王様のブランチ」でおなじみ。テレビドラマでは女優としても活躍しています。今回みたいな本音丸出しだけど人のいいキャラは、はまり役だと思いました。

 

男性社員役は、里中(小泉孝太郎)、浅野(勝地涼)、東海林(大泉洋)は前回と同じ役柄を演じていますが、それ以外のキャストは今回加わっているようです。
里中がやたらと気が利いてバランス力があるところが笑えます。
こういう人って、会社にひとりはいるものですよね。 

 

脚本を手掛けているのは、中園ミホ。「やまとなでしこ」「Doctor-X 外科医・大門未知子」のシリーズの脚本家。仕事を持つ女性の生き方を描いた話を多く手掛けている脚本家。

占い師としても有名です。


中園ミホは、取材力のすごさが有名ですが、今回もおそらくその成果が至るとことに出ていると感じました。
大前春子の並外れた行動力を引き立たせる、リアルな派遣の悩みや問題点が上手に描かれていました。

 


スキルで自分を守ることで、人にも優しくできる

 

スーパー派遣の大前春子の能力の高さは、コメディタッチであり得ない感がありますが、あそこまで仕事ができるなら、時給3,000円で派遣社員で働く必要がない。
今の時代だと余計にそう思えてしまいます。
そこを敢えての派遣だから面白いのでしょうけれど。

仕事はできるが、自由を求めて、敢えて派遣で働くことを選択する生き方は、以前だったら選択肢の1つとしてあり得ることだった。
でも、この10年ほどで不正規労働者が急増、反対に正規雇用が減り、派遣社員の立場は弱くなり、自由を選ぶための選択肢ではなくなりました。

なので今回のドラマは、時代についていけるのか疑問でしたが、多少おかしく感じる点はあるものの、しっかり現代の問題を織り込んだ内容になっていました。

 

このドラマを見て感じたのは、やはり大前春子が撒き散らす爽快感は、仕事ができるからこそ成立するということです。

演じているのは篠原涼子ですが、たとえもっと年上であっても、逆に若い人であっても、おそらく問題なく成立するはずです。

年齢も美しさも関係ない。
仕事ができればあの役は務まるということです。

「生きるために働く」という台詞がありましたが、野生の王者ライオンだって王者でいられるのは強いから。それは人間も同じです。

大前春子はサクサクと仕事を片付け、余計な言動はない。まるでAIのような存在に見えますが、ロシア語が堪能だったり、何らや資格をやたらと持っていて、影ですごく努力している人。
常にスキルの積み上げをし続けている人という設定なのでしょう。

こんなテクも取り入れているのだろうなと。 

 


働いていると日常さえ頑張っていれば、自然とスキルは積み上がっていると思いがちですが、実はそれだけでは消耗の方が大きかったりする。

鍛えている人は、メンテナンスとヴァージョンアップを常に繰り返す心の強さがあって、大前春子はまさにそういう人なのだなと思いました。

 

17時以降は彼女が何をしているのか不明ですが、翌日の交渉のために使いそうなモノを仕入れていたり、実は仕事に関係することで動いている。サービス残業なんかよりよほど会社に貢献している。
その矛盾がこのドラマの魅力かもしれません。
 

これを書いていて思い出したのですが、以前、私が働いていた職場でも、大前春子のような派遣社員がいました。
ただその人は男性。

普通の人が7時間かけてする仕事を、半分以下で終えてしまうので、誰も彼に何も言うことができませんでした。

彼が今どうしているのかはわかりませんが、行方が少しだけ気になります。

 

 

それではまた。
のじれいか でした。