何をやっても、何ひとつ上手くいかない。
大丈夫、きっと好転するはず。
辛いのは今だけだと信じて、何とか頑張ってみよう。
そう思って続けてみても、
やればやるほど状況は悪くなる気がして、
心がついていかないこと、誰にでもあると思います。
仕事や恋愛で、結果を出そうと頑張ってみたけれど、
やっぱり全く上手くいかない。
もう止めてしまいたいと、ネガティブな気持ちにもなってしまう。
乗り越え方はいろいろとあると思いますが、
心が疲れているときには映画がオススメ。
何をやっても上手くいかないときに、
おすすめしたい映画10選をご紹介します。
洋画、邦画、コメディ、ヒューマンドラマから、SFもありますよ。
トゥルーマン・ショー
自分の人生が作り物だったと知ったとき、
本物の人生を選ぶことができるのか?
製作年度 |
1998年 |
上映時間 |
103分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
第56回 ゴールデングローブ賞 男優賞、助演男優賞、音楽賞 |
ジム・キャリー主演のコメディ映画。
コメディ映画とはいえ、主人公の立場を考えると簡単には笑えない話です。
トゥルーマンは典型的なアメリカ市民、普通に生活しているけれど、
実は彼の人生はすべて「トゥルーマンショー」という番組として、
世界に放送されていたのです。
これまで、人生がそれなりにうまくいっていたのは、
番組で全てが御膳立てされていたから。
知らぬうち虚構の人生を生かされたことを憤りながら、
自分の人生を生きたいという願いと、それができるのかという不安。
非現実的な設定ではありますが、主人公トゥルーマンの気持ちを想像すれば、
厳しいけれど現実に生きていることを感謝したくもなりますし、
現実だからこそ厳しいものだと思うことができそうです。
ブギーナイツ
時代によって頂点を極め、
また時代によって衰退する人の苦しみと再生
製作年度 |
1997年 |
上映時間 |
155分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
第55回 ゴールデングローブ賞 助演男優賞 /第63回 |
1970年代後半、ディスコの皿洗いの青年が監督にスカウトされて、
アメリカ全土で知らぬ人はいない有名男優に上りつめる話です。
時代は劇場からビデオに移り、人気にはすぐに影がさし、
若い新人が自分を追ってくる。
斜陽する男優の悲しさと、当時の業界の能天気さの対比が切ないところも見どころ。
実在する人物がモデルになっており、
70年代カルチャーや当時の音楽が好きな人には楽しめる作品です。
生きる
誰だって何かを成し遂げたい
製作年度 |
1952年 |
上映時間 |
143分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
市役所勤務の事なかれ主義で生きてきた初老の男が、
自分の余命を知って市民のための公園をつくろうと、
人が変わったかのように奮闘します。
うまくいっていないことを悩んだり、
立ち止まったり、ときには辞めてしまいたくなるとき。
そんなときに命の期限を知って闘う人の姿を見ることで、
今の自分は本当に力いっぱいやっているのだろうか、
辞めてしまって後悔しないのだろうかと、自分に問うきっかけになる映画です。
胸騒ぎの恋人
どんなに尽くしたからといって、
恋が成就するとは限らない
製作年度 |
2010年 |
上映時間 |
102分 |
監督 |
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キャスト |
グザヴィエ・ドラン、モニア・ショクリ、ニールス・シュネデール |
その他 |
監督と主演を務めたグザヴィエ・ドランのラブストーリー |
フランシスとマリーは気の合う親友。
ある日パーティでマリーはニコラに一目惚れ。
しかしその気持ちはフランシスも同じだった。
フランシスとマリーは、互いに牽制し合い、
またニコラの思わせぶりな態度に期待したり、
がっかりしたりを繰り返します。
フランシスとマリーは友情も危うくなったりしながら、
ニコラへの思いを昂らせていきます。
自分への気持ちに勘付きながら、焦らす罪な男。
だけど恋の駆け引きに良し悪しは存在しない。
理不尽さと恋の残酷さを感じさせる映画です。
エリザベスタウン
まさに悪いことのオンパレード状態
それでも生きてゆく
製作年度 |
2005年 |
上映時間 |
123分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
スポーツシューズメーカーで、花形デザイナーのドリューは、
デザインした靴が売れず、会社が倒産しそうになるほどの損益を出してしまう。
生きることに絶望するドリューの元に、今度は父の突然死の連絡が入って……。
オープニングからまさに不幸のオンパレード。
落ちるところまで落ちたドリューが、滅多に会うことのない親戚と再会したり、父の死や母への思いを感じたりしながら、立ち直り再起するまでが描かれています。
父の故郷エリザベスタウンに向かう飛行機で、
キャビンアテンダントのクレアとの出会いも見所。
悲しい気持ちのときに寄り添ってくれる映画です。
純喫茶磯部
ダメだとわかっているけど、やってみたいときもある
製作年度 |
2008年 |
上映時間 |
113分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
下心だけで喫茶店を始めた父親と、
そんな父親に呆れながら、仕方なく手を貸す娘。
父と娘の日常を描く緩いコメディ。
不純な動機で初めた喫茶店を流行らせるため、奮闘する姿が笑えます。
何か物事を始めると出会い世界が広がる。
お客さんや従業員たちとの出会いがあり、それは人生の宝物になるのかもしれない。
何事も継続は大切にはちがいないですが、大切なのは継続だけでもないのかも。
全編を通して軽いタッチですが、ちょっとしんみりしてしまう映画です。
メランコリア
終末感漂う、SF人生ドラマ
製作年度 |
2011年 |
上映時間 |
123分 |
監督 |
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キャスト |
キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズプール、キーファー・サザーランド、シャーロット・ランプリング、ジョン・ハート |
その他 |
第64回カンヌ映画祭 女優賞 |
新婦のジャスティンは盛大な結婚披露宴を開いている最中、
絶えず虚でまったく幸せそうではない。
姉のクレアとその夫は、ジャスティンを宥めたり、
注意したりしながら気が気ではない。
来客たちも楽しんでいるようでいて、内心それぞれ何かを抱えている様子。
それは巨大惑星のメランコリアが地球に接近するためで、
誰もが本心では気が気ではないのだった。
SF映画ですが派手な仕掛けはなく淡々とした映像が続くので、
退屈と感じる人もいるかもしれません。
でも、淡々としているからこそ感じられる何かがある。
憂鬱なときにはおすすめしたい映画です。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク
ここまで辛い映画はそうはない
製作年度 |
2000年 |
上映時間 |
140分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
60年代のアメリカ、チェコからの移民セルマは、息子のジーンと慎ましやかに暮らす。友人や職場の人間関係に恵まれ幸せな日々を過ごしていたが、実はセルマは先天性の視覚の病気でやがて失明することがわかっている。
ジーンも同じ病のため手術を受けさせるために手術を受けさせるための貯金をしてるのだが、ある日それが盗まれ、仕事も解雇されてしまい……。
好き嫌いの別れる作品です。
主人公に共感できないという人も少なくありません。
確かに「どうして?」と思ってしまうところがいくつかあるのですが、
頑張っているのに不幸になってしまう悲しさという点では他に例がない映画です。
銀河鉄道の夜
生と死の境界線は
実はそれほどはっきりしていないのかもしれない
製作年度 |
1985年 |
上映時間 |
107分 |
監督 |
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キャスト |
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その他 |
音楽担当は細野晴臣 |
ジョバンニは内気な少年で、学校では居場所がなく、
唯一心を許し合えるカンパネルラとも学校では普通に接することができません。
ジョバンニは病気の母を助けるため、
学校が終わったら仕事をして日銭を稼いでいます。
星祭りの夜、町外れの牧場に行った帰り道、
空から銀河鉄道が来て思わず乗ってしまうジョバンニ。
そしてそこにはカンパネルラが乗っていました。
映画の中での、カンパネラとジョバンニは、かわいい猫。
でも内容は宮沢賢治なので、悲しくて少し怖い話でもある。
ただ、生きることの大切さと、生の危うさが繊細に描かれている作品です。
何をやっても上手くいかないときは、虚無感を感じてしまいがちですが、
そんなときの宮沢賢治は、何かを教えてくれるのではないでしょうか。
映像も音楽も美しい 、おすすめの映画です。
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サイドウェイ
諦めずに続けている限り、夢は繋がっている
製作年度 |
2004年 |
上映時間 |
103分 |
監督 |
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キャスト |
ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー |
その他 |
第77回 アカデミー賞 脚色賞/第70回NY批評家協会賞 作品賞、男優賞、脚色賞/LA批評家協会賞 作品賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞/第62回ゴールデングローブ賞 作品賞、脚本賞 |
作家志望のマイルスとテレビ俳優のジャックは、
タイプはまったく違うのになぜか気の合う友人。
結婚が決まったジャックとマイルスは、
カリフォルニアワインのワイナリーを巡る旅に出る。
ワインが目的のマイルスと、独身最後のハメはずしが目的のジャック。
中年男2人がだらだら過ごしているロードムービーなのですが、
目的は違うのにそれなりに仲良く過ごせる男同士の友人独特の気楽さはいい感じです。
また、マイルスは作家志望なのに一度も本を出せず、人生を失敗したと思っている。
普段はどちらかといえば身勝手なジャックなのに、マイルスの苦しさをよく理解していることも素敵なところです。
続けるか止めるかを悩んでいる人にはおススメしたい映画です。
まとめ
何をやっても何ひとつ上手くいかないとき、おすすめしたい映画をご紹介しました。
映画は見たそのときによって、受け止め方が違うもの。
特に迷いがあったり、疲れているときは、素直な気持ちで映画が見れるチャンスでもあるので、以前見たけれどあまり響かなかったなと感じた作品を見直してみるのもおすすめです。
新しい発見や出会いがあるかもしれません。
それではまた。
のじれいか でした。