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【映画】『ガール・オン・ザ・トレイン』女の弱さと強さが露わになるとき【ネタバレ】

離婚した女性が心に傷を抱えたまま、通勤電車に揺られている。

車窓からはかつて自分が暮らした家、またその近くに住む夫婦の姿も見え、女は結婚当時の自分を思い出しながら空想に耽る。 


やがて女は車窓から見かける人妻が、ベランダで夫ではない男性と抱き合うのを目撃。その後、人妻は失踪、事件になっていく。

依存、孤独、パートナーとの関係、妊娠といった、女性ならではの真相心理が描かれるサスペンス映画。

エミリー・ブラント演じる主人公は、依存的な性格に悩んでいますが、登場人物の個性と犯人探しがランスよく描かれ、興味深く見ることができました。

なかなか面白くて考えせられる映画でした。表向きは幸せそうでも、現実は闇を抱えている人は多いものかも、なんて考えさせられる。

ストーリーをネタバレありでご紹介します。
 

よろしければ最後まで、お付き合いください。

 

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ガール・オン・ザ・トレイン

 

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 ※本記事の情報は2021年5月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

作品情報


ガール・オン・ザ・トレイン(THE GIRL ON THE TRAIN)

アメリカ 2016年 113分 

監督:テイト・テイラー

キャスト:
レイチェル(エミリー・ブラント)/トムと離婚、アルコール依存性
トム(ジャスティン・セロー)/レイチェルの元夫、アナの夫
アナ(レベッカ・ファーガソン)/トムの妻、子育ては何より幸せな仕事と自分に言い聞かせる

メガン(ヘイリー・ベネット)/トム夫妻の近所に住む、アナのシッター、自由人
スコット(ルーク・エヴァンス)/メガンの夫、支配的な性格
カマル(エドガー・ラミレス)/メガンの精神科医

予告

 

www.youtube.com

ストーリー

 

離婚の傷を引きずるレイチェル(エミリー・ブラントは、通勤電車の車窓から見える「かつての我が家」やその周辺の家を見つめながら、過去の回想と妄想の世界の住民になっていた。

「最後に誰かと心を通わせたのはいつだったろう」そんなことを考えながら。

レイチェルが暮らした家には現在、前夫のトム(ジャスティン・セロー)と、トムの現在の妻、アナ(レベッカ・ファーガソン)と生まれたばかりの娘が暮らしている。

アナは近所の主婦、メガン(ヘイリー・ベネット)をシッターに雇っている。メガンは、レイチェルが車窓から見かける理想の夫婦と感じた女性だ。

だがメガンは
夫のスコット(ルーク・エヴァンス)の支配的な性格に嫌気がさし、精神分析医のカマル(エドガー・ラミレス)の元を訪れて感情の整理をしていた。

ある日メガンが行方不明になるが、当日、酩酊したレイチェルは事件との関与を疑われるが、レイチェルは当日の記憶を失っている。レイチェルは必死に記憶を手繰り寄せようとするのだが。

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離婚後、同じ家に住み続ける無神経さ(ネタバレあり)


レイチェルは自分が暮らした家に、別れた夫が再婚してその子供と暮らしているのだから、想像するにかなりつらい状況にあるはずです。

しかもレイチェルは子供が欲しくて、トムと不妊治療を続けたがうまくいかず、それが原因でアルコール依存症になっている。

過去と現実が行ったり来たりを繰り返し、現在の暮らしに拠り所がないレイチェルは、トムの家に電話をかけ続け、トムの家の近所に暮らすメガンとスコットという一見関係のない人物らにも過剰に思い入れを持ってしまう。

 

離婚後、別の相手と同じ家に住み続けるトムの神経を疑ったのですが、その勘は間違ってなかったかもですねー。

 

トムの現在の妻、アナはレイチェルを怖がっている。以前、レイチェルが家に忍び込んで、子供を抱いていたためで、アナの気持ちは頷けるのですが、アナも故意にレイチェルを悪者に仕立てようとしたり略奪婚した女の闇もある。


アナもレイチェルもパートナーに対しては盲目的すぎる気がします。ま、誰でも本当の問題には目を背けたくなるものですけどね。

 

メガンはどこに行ったのか?(ネタバレあり)

 

行方不明になったメガンはどこに行ったのか。

メガンは現在はスコットと結婚していますが、かなりの自由人であらゆる暮らしをしてきている。10代の頃には恋人と山小屋にこもって暮らしていたこともあったらしい。

そんな過去を分析医のカマルに打ち明けるうち、メガンはカマルに対して男性としての存在を求めるようになる。

レイチェルが、行方不明になる前のメガンを電車から見ていますが、そのとき一緒にいたのは間違いなくメガンでした。

レイチェル自身は、やっていない(というかメガンを殺める理由がない)のですが、如何せんアルコール依存症のため記憶が飛んでいるので、警察から事情を聞かれると自信をもって言い返せないのが情けない。

やがてメガンの遺体が発見されてしまいます。

 

物語のその後(完全ネタバレ)

 

メガンは分析医者のカマルに心を許し、10代のときに出産した経験があること、またその子供を誤って水死させてしまいながら、そのことを隠し続けていたことを涙ながらに打ち明ける。メガンとカマルは精神科医と患者の垣根を超える関係には至っておらず、抱き合っていたのは子供のことを打ち明けられ、精神的な支えになっていたから。

夫のスコットが子供を望んでもその気になれなかったのは、メガンの過去が影響しているんだなと思っていたら、なんとカマルは妊娠していて、その事実をメガンだけに打ち明けていたのでした。

なぜ夫のスコットには打ち明けなかったか。それは父親がスコットではないかもしれないから。

そこでまさかのレイチェルの元夫、トムの登場です。

 

トムは妻のアナのために、メガンをシッターに雇っていた。それは子供がほしいメガンの夫、スコットにもうってつけで、アナの子供の面倒を見るうち自分も子供が欲しいと願うようになればといった、狙いがあった。

でもそんな関係のなかで、接近していたのはトムとメガン。メガンが宿した子供の父親はトムでした。

メガンはトムに妊娠を打ち明けますが、トムはそれに応じるつもりはなく、ふたりは口論に。


トムはレイチェルと結婚していたときはアナと浮気をしてましたが、現在はメガン以外にも浮気相手がいる。アナは薄々気づきながらも、現在の暮らしを手放せずにいました。

事件現場にいるのを目的されているレイチェルは、一時は自分がメガンに手をかけたのではと不安に襲われる。だが事件現場を訪れて記憶を蘇らせたレイチェルは、トムとメガンが一緒だったことを思い出す。


そしてトムから真実を聞かされたレイチェルは首を絞められ身の危険を感じ、トムにナイフを……。一部始終を見ていたアナは、レイチェルを加勢するのでした。

舞台はニューヨーク州の小さな町


レイチェルが乗っているのはメトロノース鉄道で、眺めているのは「アーズリーオンハドソン駅」付近。

「アーズリーオンハドソン駅」は、ニューヨーク州のウエストチェスター郡にある小さな駅。グランドセントラルまでおよそ47分(wiki調べ)だそう。

 

(おそらくエイドリアンライン監督『運命の女』で、ダイアン・レイン演じる主人公が使っているのもこの路線だったような……)


メガンは「ここは退屈な町」とぼやいています。彼女にはしっくりこない町だったようで、不良時代や転々とした職歴、つらい恋愛など、つい過去を振り返りたくなってしまったようでした。

 

さいごに


謎と不安がつきまとう、サスペンス映画、『ガール・オン・ザ・トレイン』のご紹介でした。

付き合う男には気をつけましょうってお話しですかね。

実は無職になっていたレイチェルが、目的もなく揺られている車窓からの眺めは、実は

 

 ▼サスペンスはこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

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それではまた。
のじれいか でした。