『プリズン・エスケープ脱出への10の鍵』(『Escape from Pretoria 』)は、南アフリカ共和国で実際に起こった脱獄をモデルにした作品。
ダニエル・ラドクリフ演じる投獄された主人公が、なんと目視で鍵を作るという「ど根性映画」です。
脱獄映画だと最近では『約束のネバーランド』や『プリズンブレイク』、古いところだと『大脱走』『ショーシャンクの空に』などがありますが、『プリズン・エスケープ脱出への10の鍵』は派手さはない分、真に迫るハラハラドキドキ感を楽しめる映画です。
見どころ5つを中心に、ネタバレありで本作品をご紹介します!
プリズン・エスケープ脱出への10の鍵
作品情報
2020年 106分
監督:フランシス・アナン
キャスト
ティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)
スティーブン・リー(ダニエル・ウェーバー)
デニス・ゴールドバーグ(イアン・ハート)
レオナール(マーク・レナード・ウィンター)
予告
政治犯罪で投獄された男の話
1978年の南アフリカ共和国、アパルトヘイトによる差別主義が横行していた時代。アパルトヘイト撤廃を訴えていたANCのメンバー、ティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)とスティーブン・リー(ダニエル・ウェーバー)は、ビラを巻くための小型爆弾を仕掛けた罪で逮捕されてしまう。
裁判の判決は、白人と国を裏切った罪で、ティムは懲役12年、スティーブン懲役8年の刑が言い渡される。投獄先はプレトリア刑務所の政治犯収容所。
自らを「良心の囚人」と名乗るプレトリア刑務所の長老的存在、デニス・ゴールドバーグ(イアン・ハート)は、政府転覆を企てた罪で終身刑4回の判決を受けている。長くいる分ティムたちが考えている脱獄には否定的だ。
外壁の高さ6メートル、有刺鉄線、夜間は死角なしのライティング、見張りは大勢。行動に面した場所が一箇所あり、脱獄するならそこしかないとティムとスティーブンに説きます。
初っ端から脱獄する気まんまんのティムは観察力がすごく、移動させられるたびに建物の造り、セキュリティを目視でチェックする。
夜間はこっそり自分の独房の鍵穴を見つめ、また看守たちが腰からぶら下げる鍵を凝視し続け、鍵の形状を目視で記憶。
そして紙と木工作業場で使用するバルサ(っぽい)木片をこっそり持ち帰り、それを鍵穴にこっそり挿して削ってを繰り返し、脱獄に必要な10本の鍵を木で作ったという信じられない本当の話です。
見どころ1 鍵職人ダニエル・ラドクリフのおかしみ
上でも触れていますが、ダニエル・ラドクリフ演じるティム・ジェンキンは、独房にスケッチがたくさんあり、絵心がある人らしく手先が器用なのでしょうが、脱獄であまり聞かない合鍵作りで脱獄を計画します。
なので仲間のスティーブンは食事中などに、危険を犯しながらも看守の関心を引く行動を取り、看守が近づいた瞬間ティムが鍵を凝視して鍵の形をチェックします。本人たちは必死なのと、あまりにもアナログなのでユーモアすら感じさせます。それだけ本気ということなのですが。
時は1979年で超アナログな時代だからこそできたこと。今ならこの手は使えないのでしょうね。昔はよかったーというところでしょうか。
もちろんティムたちはものすごい緊張感に晒されているので、途中で精神を病んでしまったり葛藤は続きます。
見どころ2 実話ゆえの説得力
本作は、この映画の主人公でもある、ティム・ジェンキンのノンフィクションを元に作られています。
実在した物語で説得力を高める映画は数多いですが、その全てが成功しているとはいえない。「また事実?」と食傷気味に感じてしまうことも。でもこの話は実話ベースでなければ到底描けなかったストーリーで、淡々としているものの、本物らしさが感じられます。
見どころ3 プレ脱獄・鍵穴テストのハラハラ感
鍵穴作りはトライアンドエラーの繰り返しで、外に出るのに必要な鍵は10本、扉が15枚数あり、合計39本の鍵を作ったティム。ど根性です。
なおかつ鍵はわからない場所に隠しておく必要がある。あらゆる隙間やビンに詰めては花壇に埋める、本棚の下に忍ばせる、歯磨きのチューブに現金を隠すなど、涙ぐましい工夫の積み重ねで脱獄計画を進めます。
作った鍵を試して本当に外まで出ることができるか? ティムと仲間の ()は夜間何度も出口付近まで鍵を使ってプレ脱獄を試みるのですが、この緊張感がすごい!
本番より見ていて緊張するのは、何しろプレ脱獄なので、何事もなかったかのように、翌朝までに戻っていなければいけないところ。
ハラハラで見ていられないほどでした。
見どころ4 看守役がリアル!(ネタバレあり)
看守役の俳優が本当に看守らしい。本物の看守を見たことはありませんが、外国の刑務所のイメージにぴったりでした。
彼らはティムのことをめちゃくちゃ疑っていて、部屋を家探ししたり、抜き打ちチェックをしたりするのですが、どうしても尻尾を摑むことができずに焦れます。
実際にいい線まで追い詰めるのですが、鍵の先を見つけて「これは何だ?」と尋ねた看守、ティムは咄嗟に「写真立てです」と答えるなど受け答えも面白い。
見どころ5 スタイリッシュな映像
映像がさりげなく美しい。
特に良かった場面は、プレ脱獄で、ティムと仲間のデニス・ゴールドバーグ(イアン・ハート)が荷物置き場で、夜間の見張りから身を隠す場面です。
暗闇に淡い光が差して、二人の青い瞳だけが映るところはとても象徴的。
また鍵穴を挿して回す場面で視点が鍵のように回転するところもユニークでした。
エンディングもかっこいい!
さいごに
ダニエル・ラドクリフ主演、脱獄者は鍵職人だった新しい脱獄映画『プリズン・エスケープ脱出への10の鍵』をご紹介しました!
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※本記事の情報は2021年2月時点のものです。
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それではまた。
のじれいかでした。