こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。
『だれかの木琴』は、普通の家庭の主婦と、彼女を担当する美容師との異常な関係を描いたサスペンスドラマです。
池松壮亮と常盤貴子という珍しいキャスティングが新鮮でした。
今回は『誰かの木琴』のストーリー、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!
【映画】『だれかの木琴』
作品情報
2016年 111分
監督:東陽一
原作は井上荒野の小説
美容師役の池松壮亮がハマりすぎてる!
キャスト
親海小夜子(常盤貴子)
山田海斗(池松壮亮)
真藤唯(佐津川愛美)
親海光太(勝村政信)
親海かんな(木村美言)
予告
ストーリー
ある街に越してきた親海家の主婦、小夜子(常盤貴子)は、自宅近くの美容室に飛び込みで入り、担当した美容師の山田海斗(池松壮亮)と出会う。
その後、美容院から営業メールが届いた小夜子は、海斗にお礼を返信する。海斗は客からメールの返信が届いたことで奇妙さを覚える。
小夜子は、夫・光太郎(勝村政信)と娘のかんな(木村美言)と仲良く暮らしている。光太郎は小夜子とかんなを心から愛していて、家族仲は良好だ。
その後もたびたび海斗の店を訪れる小夜子は、あるとき突然、海斗の自宅を訪ねてくる。海斗は驚きながらも小夜子を部屋に入れる。
海斗の彼女でロリータショップの店員・真藤唯(佐津川愛美)は、最初は海斗から聞かされる小夜子の話を嫉妬しつつもどこか面白がっていたが、唯の働く店に小夜子がやって来たことで、怒りと恐怖を感じるようになっていく。
誰もが少しずつ狂っている
まず設定が大変リアルな物語でした。どこにでもありそうな街の、一見するとどこにでもいそうな家庭の主婦と美容師というところがいい。
そんな普通の主婦が実は壊れていて、美容師相手にストーカーに走ります。
美容師の海斗は、自然体な人で、ごく淡々と主婦の髪を切り、お礼メールを送ったら返信がきて軽く驚きます。でも実は海斗自身病んでいた時期があったこともあり、おかしな人のメンタルが若干理解できたりしそうです。
また、小夜子の家庭は一見して幸福ですが、夫は陰で女遊びをしていて、おそらくそれを察している小夜子は、夫以外の男性に夫の幻を見ていることも推測できる。
だから海斗はセクシーですが、普通のストーカーみたいに海斗のことを支配したいわけではないし、たぶん愛しているわけでもない。はっきり言えば「誰でもいい」ように見えました。
人との距離感のおかしさ
この映画のレビューを眺めていたら「何がいいたいのかわからない」という声が多く、確かにテーマがわかりずらい話で共感できました。
自分なりに考えてみれば、他人との距離感の噛み合わなさが描かれているのかなと。
人との距離感は目に見えない曖昧なもの。誰もが生活を送りながら学んでいくので正解はない。だから個人差が大きくなってしまうものかのかも。
原作の井上荒野は、ストーカーは初めからストーカーだったのではなく、あるときからそうなるのではと考えて本作を執筆したといいます。
自分は絶対に大丈夫だと思っていても、他人から見たら異常な行動を取っているかもしれない。対人関係の難しさのようなものがテーマではないかと考えます。
池松壮亮の色気
この映画の池松壮亮の色気がハンパありません。ここで演じた美容師の海斗は脱力キャラですが、すごく紳士的な男でもある。
それに、海斗本人が語るように、過去に壊れていた時期があったという訳ありな影も出ていました。
▼池松壮亮の出演映画の記事です!
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それではまた。のじれいか でした。