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【映画】伊勢谷友介の作品を再見『CASSHERN』これは唐沢寿明の作品だった【検証】

こんにちは。

先日、ネットニュースで伊勢谷友介についての次の記事を目にしました。

news.yahoo.co.jp


この記事によれば、伊勢谷友介はこれまで主人公を演じたことは多くはなく、脇役は濃いキャラばかりで、今後の役者活動の継続が困難ではという内容でした。

なるほど。
最近エンタメ界は騒動続きで、伊勢谷友介のことをすっかり忘れかけていましたが、ここで思い出しました。
人としては微妙かもですが、役者としてはキャラが濃くて個性的な立場ではある。

伊勢谷友介の過去の出演作から考えたことを書きます。


 

伊勢谷友介の役柄を考える

 

伊勢谷友介「俳優復帰」の可能性はほぼナシ?飛び交う辛辣な業界評(FRIDAY) - Yahoo!ニュース

ドラマや映画でクセのある脇役が多いが、確かに主演は少ない。とはいってもヒットしたドラマや話題作に出演することが多く、印象深い役を演じている。

確かに伊勢谷のことを報じた媒体も“演技派”というくくりや俳優として論じられた記事は少なく、華々しい交際遍歴ばかりが掘り返されていた。映画誌の世界でも彼の見方は“一風変わっている”ようで……。

「これまで演じた役柄のせいか性格俳優のように見られがちですが、はっきり言って演技力があるとは思いません。どちらかというと“大げさな”演技というイメージ。

なので、彼の浮世離れしたビジュアルと少しオーバーな演技が合うような“漫画原作”の作品が多いんじゃないかと。映画賞を獲ったのも『
あしたのジョー』や『飛んで埼玉』といった漫画原作モノのみ。どちらにせよ、どうしても“彼じゃなければいけない”という役に当たったイメージはないですね。彼自身も役者より監督をやりたいようですから、復帰するとしても裏方なんじゃないでしょうか」(映画誌記者)

  https://news.yahoo.co.jp/articles/da0388222516234975bfe7c0d82d68f90f1e4d1d
より引用

 


伊勢谷友介といえば白洲次郎を思い浮かべる方も多そうですが、白洲次郎もかなり濃いキャラではある。やはり漫画原作のキャラの印象が強いという印象は頷けます。

印象的なものを再見しつつ考えます。 

明日のジョー

 

『明日のジョー』の力石は主人公じゃないけれど、物語には大切な役柄でした。
ジョーは力石がいなくなり、ホセとか海外に目を向けるんでしたよね。なので不在でもできない話でありませんが、それでもジョーといえば力石です。

 

▼これ爆笑しながら観た。

 今となっては再現不可能なツーショットかも。

www.youtube.com


伝説のキャラの矢吹ジョーを演じた山下智久は酷評されていましたが、力石を演じた伊勢谷友介と、丹下のおっさん役の香川照之は突き抜けていると好評でしたね。香川照之には本当笑わせてもらました。

白木葉子役の香里奈も最近露出が減りました。いろいろあったものね……。

伊勢谷友介は体脂肪を落として挑んだといいますし、この作品は力石と丹下の捨身の濃いキャラで成立していたと思います。



ん?
でも主人公なかったっけ?
伊勢谷友介の主人公。

ああ、あった。ありました。

 

CASSHERN (2004)

 

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『CASSHERN』をU-NEXTで観る

 

 

 

タツノコプロの「CASSHERN」とは随分違う感じなのですが、己の肉体を捨てて新造人間に生まれ変わって平和のために闘うという大筋は一緒。
 

 

www.youtube.com

 

平和と生命の大切さを描いた作品です。
現実とは異なる世界。公害病が蔓延して、差別と格差が広がり内紛が絶えない。遺伝子工学を専門とする東教授(寺尾聡)は、再生医療を発表して病気の妻(樋口可南子)を救おうと必死。
東教授の息子の鉄也(伊勢谷友介)は、研究者にさせたがる父に反発する気持ちもあって、婚約者の上島ルナ(麻生久美子)を残して出兵する。しかし鉄也は戦死してしまう。

高齢で病んでいる将軍(大滝秀治)らは東教授の研究を完成させて自分につかおうとそのことしか考えていない。

鉄也の遺体を搬送しているとき、東教授の研究に落雷があり、培養中の生命体が蘇生して動き出す。東教授は鉄也を蘇生させ、鉄也は新造人間として蘇る。

バリバリのCG作品で、暗くて非現実な世界観なのですが、会話は舞台の要素が大きくて見所です。とくに唐沢寿明演じる蘇生体のブライキング・ボスが、宣戦布告する場面などは、完璧に舞台演劇の世界です。

及川光博の髪を払いながら顎を斜めに上げて喋る感じは好きだなあ。この作品の及川光博が好き。
肝心の伊勢谷友介ですが、キャシャーンの衣装は似合っています。
ただ戦闘シーンが多いですかね。

命というものがたったひとつでないのなら、我々はなぜ必死になって生きているのか。
ブレードランナーなど、AIやレプリカントのような存在と人間が対立するストーリーの多くが間接的に言いたいテーマだと思います。ここでははっきり言葉に出して言っちゃってます。

蘇生隊の唐沢寿明にとって人間は敵。なので同じく蘇生体の伊勢谷友介を仲間に引き入れようと闘いながら説得するのですが、その場面は舞台で腕を磨いてきた唐沢寿明だけのことはある、さすがの存在感と説得力を示しています

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唐沢寿明、圧勝です。

将軍の息子(西島秀俊)は、父のすることに異論を唱えて革命を起こそうとするけれど上手くいかない。人間を毛嫌いするブライキング・ボスは、自分も元々人間だったと将軍の息子から聞かされて絶望する。鉄也は象徴的な立場ではありますが、葛藤がもっとも深いと感じさせるのはブライキング・ボスでしょうか。

鉄也は父の研究によって自分も蘇生体になってしまった。しかも蘇生体がたくさん蘇ってしまい大変なことになったことに責任を感じてるはずなのに、案外葛藤は弱かった気がします。
脇を固めているのが名優過ぎて、ちょっと浮き気味な気はしました。

キャストは豪華です。
麻生久美子、寺尾聡、樋口可南子唐沢寿明小日向文世宮迫博之佐田真由美要潤大滝秀治西島秀俊及川光博三橋達也寺島進森口瑤子鶴田真由玉山鉄二、りょう、オープニングのナレーションは納谷五郎。


樋口可奈子、佐田真由美、りょうはきれいですし、まだ若い麻生久美子はミニスカが似合ってすごくかわいい。

再見した結論

 

10数年振りに『CASSHERN』を見直しましたが、個人的には唐沢寿明に圧倒されてあまりキャラを出せていない感が残りました。やはり伊勢谷友介はたとえアニメの映像化でも、主人公より、濃い脇役があっているという結論でしょうか。『とんかつDJアゲ太郎』は何気に楽しみにしてます。

 

www.youtube.com



作監督の紀里谷和明が、伊勢谷友介の報道で、困惑しているツイートがニュースになりました。まったく関係ないのにと思ったら、本作『CASSHERN』では共演してましたね。ちなみにエンディングテーマは当時の妻、宇多田ヒカルが担当しています。時代だなあー。

news.yahoo.co.jp

 

やっぱり上手いや唐沢寿明は『24』でキーファー・サザーランド役に挑みます。

唐沢寿明といえば何気にこれも期待

www.tv-asahi.co.jp

 

やはり伊勢谷友介はちょい変わった濃いキャラなら需要あり。
(復帰できるか、そのあたりのことは知りません)

 

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それではまた。
のじれいか でした。