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【映画】『カリブ・愛のシンフォニー』すべてはここから始まった【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

『カリブ・愛のシンフォニー』は、1985年に公開された映画。

当時23歳の松田聖子と、人気俳優の神田正輝が共演を果たし、その後結婚に至るという、あらゆる意味で始まりの映画であります。

タイトルどおり舞台のほとんどはメキシコ。将来を嘱望される若き
デザイナーが、仕事をやめて渡墨。そこで運命の出会いを果たすラブロマンスです。

今回は『カリブ・愛のシンフォニー』のストーリーについて、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!

 

 

【映画】『カリブ・愛のシンフォニー』

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作品情報

2012年 100分  
監督:鈴木則文
企画:田中友幸、相澤秀禎

サンミュージックの社長自ら企画しているのね

当時の松田聖子の圧倒的存在感がうかがえるわ

 

キャスト


沢木彩(松田聖子)
ミツアキ・フカヤ(神田正輝)
松永(峰竜太)
土井均(中谷昇)
由香里(浜田朱里)
沢木芙美子(加藤治子)
最首俊輔(宍戸錠)

 

ストーリー

 

アパレル会社でデザイナーとして勤務する23歳の沢木彩(松田聖子)は、退職してメキシコへと旅立つ。

メキシコには知人であり有名デザイナーの最首俊輔(宍戸錠)がいて、今後のことを相談したいと彩は考えている。

またメキシコは、彩と母・芙美子(加藤治子)を捨てた画家の父がいる国。彩は長年行方不明の父から突然写真が届いたことで、父を探すのが大きな目的でもあった。

彩は空港で、最首から紹介された日本人三世の建築家、ミツアキ・フカヤ(神田正輝)という人物と待ち合わせていたがすれ違う。困っていた彩に、偶然知り合った現地特派員記者の松永(峰竜太)が手を差し伸べた。

松永は献身的に彩の面倒を見るが、そこにフカヤが合流。彩は旅の目的を打ち明け、3人で彩の父親探しが始まる。メキシコ中を探した彩たちを待っていたのは、父がすでに故人という現実だった。

父が眠るメキシコにいるのがつらくなった彩は帰国を決める。だがフカヤは今帰ったら観光客と変わらない、父親がなぜメキシコの地を選んだのか、自分の中にこの土地と繋がる何かを探す必要があるのではと彩を連れ戻す。


彩とフカヤは二人の時間を過ごし、彩の心は前向きになり創作へと向かう。そんな綾に最首は自分が所有するカンクンの別宅を使わせる。カンクンにはフカヤの事務所があり、アヤとフカヤは一緒にリゾート地のカンクンへと向かうのだった。

そして……。 

 

バブルと2時間ドラマと


主人公の彩は、才色兼備のアパレルデザイナー

そんな彩をメキシコで迎えるのは世界的なデザイナー。恋の相手はイケメンで優秀な建築家。思われるのは特派員記者と選りすぐり。さすがのバブル時代。平凡なOLが主人公なんて設定はないらしいです。

デザイナーの彩が着ているお洋服は、当時流行したバブリーな装いというわけではない。

むしろ最先端ではないぶん、今でもイタさマックスではない印象です。ただ髪型が微妙。当時の流行だったマドンナの髪型を意識しているのでしょうか。


ただその頃のマドンナがビジュアルとして意識したのはきっとマリリンモンロー。マドンナは金髪なので再現が容易ですが、そんなマドンナを意識した日本人の多くは黒髪だから仕上がりは別物に…。そのときはわからなくても、歴史を振り返ると見えてくることもありますね。


またメキシコでは名所地名のテロップが入る。アイドル映画でありながら2時間ドラマによく似た構成。そういえば昔の土曜ワイド劇場の旅モノは、必ずといってよいほど観光ガイド的な要素が含まれていたものですが演出は激似です。


ちなみに彩が、特派員記者の松永に世話をしてもらう宿泊先のホテルは、今でも実在するみたいです。

www.tripadvisor.jp

 

峰竜太から求婚される松田聖子


ヒロインの松田聖子は神田正輝と恋に落ちますが、恋愛劇にはライバルの存在が不可欠です。

というわけで、峰竜太が演じる松永が彩を思う相手として登場します。松永は好人物ですが、彩とフカヤが接近していることに勘づかない鈍感な男。だから松永は帰国が決まったから彩に突然プロポーズすると言い出してフカヤを困惑させます。

また一方のフカヤもモテ男。幼馴染の女性がフカヤを愛しているため彩に嫉妬し、2人を引き離そうとします。

もしも相手役が、神田正輝ではなく峰竜太だったら、松田聖子は峰竜太と結婚していたのかとふと考えました。(ないでしょうけど)

それに峰竜太はこの映画が撮られる10年前にすでに結婚しています。妻は初代林家三平の長女で元女優の海老名美どりです。念のため。

映画ではライバルたちはあっさり撤退。松永はそれからも彩とフカヤの友人として存在し続けるのでした。

 

松田聖子のウエディングドレスが見どころ

 

プライベートでは、ウエディングドレスを繰り返し着ることになる松田聖子ですが、この映画が撮られた時点では未婚。なので松田聖子がウエディングドレスを着るだけで十分新鮮だったのでしょう。

この映画の見どころは、ポスターでもわかりますが、松田聖子がウエディングドレスを着ることにあったのかもしれません。

あと中盤のピークは、神田正輝とのメキシコ探訪の場面が登場します。『ローマの休日』のオマージュ、かつ松田聖子のプロモみたいな仕上がり。曲はもちろん松田聖子です。


20代の松田聖子は輝いています。ただ松田聖子は歌はすごいのですが、演技は正直微妙に思える。それを自覚しているのか、映画にはそれほど出演していません。

 

女性のキャリア形成にも触れられる(ネタバレあり)


この『カリブ・愛のシンフォニー』は、現地の男性とのラブロマンスがメインのお話です。また一方で、23歳の女性のキャリアについても触れられます。

彩はデザイナーとして高い能力がありますが、自分のデザインを篠原薫(中島ゆたか)の作品として発表され、彩個人のデザインとして発表されることがない。我慢できなくなった彩は、社長の土井(中谷昇)に直談判しますが、エロ親父の社長からは、俺の愛人になればイヒヒ…と迫られ、すでに愛人の薫からは、何よあんたと口論に発展してしまう。

そんな理不尽さに嫌気がさした彩は会社をやめて旅に出る。といったふうに80年代を生きた独身女性とキャリアの悩みも描かれる映画でした。

 

ラストはどうなる?(ネタバレあり)


カンクンに行った彩はデザインを仕上げて最首を唸らせる。そして彩の作品は最首のコレクションで発表が決まった。

喜ぶ彩はそのことをフカヤに伝える。フカヤは彩に愛を告げ、二人は愛を誓い合う。

しかし恋のライバルの邪魔が入り、彩は一度は身を引こうとするが、すでに命懸けで彩を愛しているフカヤは彩を追う。そして二人は揺るぎない愛を確信し、結ばれるのだった。

翌日、現地で結婚式を挙げ、その後一時帰国する約束を交わした彩とフカヤ。教会でウエディングドレス姿でフカヤを待つ彩だが、フカヤは教会に向かう途中で自動車事故に遭い命を落としてしまう。


自分とフカヤが乗るはずだった日本行きの飛行機を空港で眺める彩には、フカヤと一緒にいるもうひとりの自分の姿が見える。

フカヤとの日々を決して忘れないと誓い、彩は一人で歩き出すのだった。

 

▼ 松田聖子の出演の記事はこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。のじれいか でした。