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【映画】『アスファルト』日常のほんわか感と非日常の不気味さ【ネタバレ・感想】

フランス映画『アスファルト』。
ありえそうだけど、ありえない。
フランスの団地に暮らす、変な人たちを描いたコメディです。

アスファルト

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『アスファルト』をAmzon Primeで観る

作品情報

公開年度

2015年

上映時間

100分

製作国

フランス

監督

サミュエル・ベンシュトリ

キャスト

・ジャンヌ・メイヤー:女優
(イザベル・ユベール)

・シャルリ:団地に住む少年
(ジュール・ベンシュトリ)

・看護婦
(ヴァレリア・ブルーニ)

スタンコビッチ:団地2階の住民
(ギュスタヴ・ケルヴェン)


・マダム・ハミダ:アラブの婦人

(タサディット・マンディ)

 

・ジョン・マッケンジー:宇宙飛行士

マイケル・ピット

 

 

 

公式サイト

映画『アスファルト』公式サイト

予告

www.youtube.com

 

好きなところは「ゆるさ」


フランスのボロい団地に暮らす、3人を軸にした群像劇です。


●ケチなおじさんの恋

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建物があまりにボロく、エレベーターが故障したため、住民たちが身銭を切ってエレベーターを交換することに。

2階に住んでいることを理由に一人、金を出すのを嫌がるスタンコビッチは、エレベーターを使わないことを誓わされます。

おとなしく払っておけばよかったのに、払わなかったばっかりに、その後、怪我をしてしばらく車椅子生活になって、周囲に隠れて深夜こっそり食糧調達のためエレベーターを使います。

こういうことは現実にありがちで、ちょっとおかしかったですね。
やがて、スタンコビッチは夜勤の看護師と親しくなります。

嘘も面白くて共感できるのと、男の嘘を淡々と聞いている看護師の存在感もいい。
3つの話の中で、個人的には最も共感できる話かも。

●女優が越してきて興味津々な少年

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母親と2人暮らしの少年は、同じフロアに昔活躍した女優が越してきたことに、興味を持つ。最初は冷たかった女優もやがてシャルリに心を開くようになっていく。
男女の関係でもなく、親子でもない、特殊な関係が生まれます。
やがてシャルリは、女優が役をもらえるように演技指導をするように。

この少年シャルリ役を演じたジュール・ベシェントリがかわいいというか、不思議な魅力がありました。まだ10代なのに見慣れてくると、大ベテランのイザベル・ユペールとまるで恋愛に発展しそうな色気を放っています。

このジュール・ベシェントリですが、本作の監督、サミュエル・ベシェントリの息子。
サミュエル・ベシェントリ監督は、2018年に女優であり歌手のヴァネッサ・パラディと結婚しています。ヴァネッサはレニー・クラヴィッツとの交際や、ジョニー・ディップとは長年のパートナーで一男一女に恵まれたものの破局
ジョニー・ディップとは苦労が多かったと推測できるので、今度はしあわせになってもらいたいものだと陰ながら思ってしまいました。(余談です)

 

●宇宙飛行士とアラブ人夫人

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宇宙飛行士のジョン・マッケンジーは飛行を終えてカプセルで脱出しますが、あろうことかフランスの団地の屋上に不時着します。
NASAに連絡を入れたくて、電話を借りようと訪ねた先が、アラブ人女性が暮らす部屋。
アラブ人女性は、電話はもちろん、ジョンに息子の服を貸して、クスクスを振舞います。
彼女は人の良い母親で、何の悩みもないように見えるのですが、実は息子は刑務所にいるのでした。
アメリカ人のNASAの飛行士とアラブ人女性の、束の間の触れ合いが楽しめます。

面白くなかったところ・群像劇はむずかしい


3組の男女の触れ合いを描いた作品。
ちょっとセコかったり、変な人たちだけれど悪い人じゃない。


エレベーターの男、スタンコビッチは今の部屋には母親と住んでいましたが、今は亡くなったらしくて一人暮らし。少年は母親と住んでいるけれど仕事で多忙なのか、彼は部屋に人一人でいることが多い。 
アラブ人女性もお喋りで人がよさそうだけど、息子は刑務所に入っている。

みんなちょっと寂しいだけ。
そんな背景はよく伝わってきました。

大変よい話ですし、孤独をさりげなく表現しているところは、フランス映画らしい冷静さが感じられていいなと思いました。

ただ、心の奥が満たされた感が足りなかった気がしました。
群像劇だから一つのストーリーが、コンパクトにまとまってしまった感もあるのかも。

 

ネタバレ・感想「アスファルト」の意味

話のほとんどは団地とその周辺が舞台ですが、室内にいると時折奇怪な音が聞こえてきます。

長年住んでいる住民たちは慣れている音なのですが、越してきたばかりの女優や、不時着した宇宙飛行士からすれば、聞き流せない不気味な音。

非日常なことも慣れてしまえば、日常として受け入れてしまう。
ゆるい日常の中に、実は原因のわからない恐怖が潜んでいる。
そんな背景が含まれているところは、興味深かったですね。

タイトルの『アスファルト』は団地をアスファルトの塊に例えたのでしょう。(そのまんま)
とにかく古い団地なので、古さとそこに住人たちの没個性(実は個性的だが)をイメージしたかったのかなと思いました。

 

既視感があったのですが、なんだっけと思ったらこちらです。
▼邦画『団地』そのまんまのタイトル。しかも宇宙(?)というかSFで雰囲気は近い。

こちらはやはり団地を舞台にしていますが、主役は岸部一徳藤山直美が演じる夫婦。
日常ですがぶっ飛んでます。

なんだろう、宇宙と団地って組み合わせたくなるアイテムなんでしょうか。
狭さと広さの対局みたいな?

 

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それではまた。
のじれいか でした。