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【映画】『アントキノイノチ』遺品整理業の岡田将生、再生への旅とまさかのラスト【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

『アントキノイノチ』は、岡田将生が演じる精神を病んだ青年が、遺品整理業者で働きながら自分自身を見直していく、というヒューマンドラマ。原作は歌手のさだまさし。   

遺品整理をする人の話ですから、派手さはない(というか地味系)のですが、榮倉奈々、松坂桃李、染谷将太とキャストは豪華です。


今回は『アントキノイノチ』のストーリーについて、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!

 

 



 

【映画】『アントキノイノチ』

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作品情報


2011年 131分  
監督:瀬々敬久
原作:さだまさし

オープニングにびっくり!

原作ファンの人からの評価は分かれてるみたいね…


こちらが原作

 

キャスト


永島杏平(岡田将生)
久保田ゆき(榮倉奈々)
松井新太郎(松坂桃李)
山木信夫(染谷将太)
佐伯(原田泰造)
永島信介(吹越満)

予告

www.youtube.com

 

ストーリー


永島杏平(岡田将生)は、精神を病み社会に馴染めずにいた。そんな杏平は社会復帰をかねて、佐伯(原田泰造)久保田ゆき(榮倉奈々)らが働く、遺品整理整理をする業者のスタッフとして働き始める。

遺品整理の仕事は「心に区切りをつけること」だというが、その仕事の内容はなかなか大変。

そうして遺品整理の仕事をする杏平の意識によぎるのは、高校時代のつらい過去だ。そんな杏平を気遣うスタッフたち。特に自分自身も事情を抱えているゆきは、だんだん杏平と心を通わせるようになっていく。

 

邪悪な松坂桃李に追い詰められて…


岡田将生が演じる杏平は、吃音がある。それもあって以前から周囲との距離を感じていました。

そんな杏平は、高校時代には登山部に所属していました。

当時の杏平のクラスメイトたちは一見穏やかですが、内側に邪悪さを潜ませ、本人がいないときに悪口を言ったりして、鬱憤を紛らわせていました。 

なかでも悪意が強いのが、松井新太郎(松坂桃李)で、杏平は松井の暴力的な内面に気づきながらも指摘することができずにいました。

松井の矛先はあらゆる同級生に向かいましたが、友人の山木信夫(染谷将太)もその犠牲になっている。耐えきれなくなった山木は、ある日、松井に刃物を手にして襲いかかり、杏平はそれを制止しようとする。山木は杏平から裏切られたと捉えてしまいます。

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そして絶望した山木は、校舎から飛び降りて自らの命を絶ってしまう。

その後、松井の怒りは杏平に向かうようになり、杏平自身は何も言っていないのに悪人扱いを受けたりと嫌な思いをさせられることになります。


松井が邪悪なメンタルなのは、おそらくは他人を傷つけることで生きていることを感じるから。サイコパスというより死への恐怖が他者への怒りに向かっているといった感じでしょうか。

ちょっとよくわからないと思われるかもですが、こういう人は普通に存在する。なので個人的には違和感なく受け入れることができました。



杏平が病んだ理由・その1(ネタバレあり)


現在は遺品整理業で働く杏平ですが、精神を病むことになった原因はやはり高校時代にありました。松坂桃李演じる松井が原因なのですが、染谷将太の演じる山木の死から杏平は松井への殺意を湧き上がらせていくのです。

ある日、登山部の杏平は部活で山を登り、松井とふたりきりになります。そして松井のことを崖から突き落とそうとしました

数年後、杏平は同僚の久保田ゆきに当時のことを打ち明けます。他人に過去のことを話すことができたのは、ゆきが初めてでした。


そして、杏平の話を聞くゆきもまた、つらい過去があり、生きる希望を見失っていたのです。


久保田ゆきの過去(ネタバレあり)


久保田ゆきは、遺品整理の現場で写真を撮っていました。亡くなった人が作り出した風景を残しておきたかったのでしょう。

実はゆきは、高校のとき男性に襲われて妊娠していました。しかも相手の親からは逆ギレされた挙句、ゆきが誘ったかのように罵られ、信じていた親もゆきを守ってはくれませんでした。

最初はギクシャクしていたゆきと杏平は、過去を打ち明け合ううち、少しずつですが心を通わせていきます。


杏平が病んだ理由・その2(ネタバレあり)


またまた高校時代の話に戻ります。杏平が登山部の教師(津田寛治)や生徒たちと山にいたとき、杏平は松井を突き落とそうとしましたが、結局は助けます。

でも話はそこでは終わりません。

後日、学園祭で、杏平が崖から転落しそうになる松井を救出する場面を撮した写真が貼り出されます。

教師や部員たちは美談として祭り上げますが、杏平からすれば一部始終を傍観されていたということを意味している。教師も部員も助けずに見ていたわけです。杏平は、自分だけではなく周囲の人間すべてを疑い、それが原因で精神が破壊します。

まさかのラストに…(ネタバレあり)


杏平とゆきは心を通わせるようになり、互いに大切な存在と意識するように。

ゆきは遺品整理の仕事を辞めて介護施設で働くようになっていました。新しいスタートを切ったわけですね。

 

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で、このままハッピーエンドかなと思ったところで、もう一波乱。

なんとゆきが子供を守って事故に巻き込まれてしまいます。杏平はゆきの部屋の遺品整理をしながら生きている以上、絶対に訪れる死という別れを乗り越えていくんでした。

……このラストはどうなんでしょう。生きる以上、避けようのない絶対的な別れを主人公に体験させることで成長させようとしたのでしょうが、いくら何でも気の毒に思えてしまったのは、私だけではない気がします。


▼岡田将生の出演映画はこちらにもあります!

 

noji-rei.hatenablog.com

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※本記事の情報は2022年1月時点のものです。

 

 

それではまた。のじれいか でした。