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【映画】『あのこは貴族』格差社会を演じる門脇麦の存在感・お上品ジュエリー【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

『あのこは貴族』は山内マリコの小説の映画化。東京に暮らしている、育った環境がまるで違う二人の女性のドラマ。

今回は『あのこは貴族』のストーリーについて、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!

 



【映画】『あのこは貴族』

 

作品情報

 

2021年 124分 
監督:岨手由貴子

 

美しい映像と息苦しさがミックスしてる

日本の格差社会と生きづらさが描かれていた

 

キャスト

 

榛原華子(門脇麦)
時岡美紀(水原希子)
青木幸一郎(高良健吾)
相原逸子(石橋静河)
平田里英(山下リオ)
青木知子(高橋ひとみ)
榛原京子(銀粉蝶)

 

予告

www.youtube.com

ストーリー


開業医の家庭で生まれ育ち、渋谷の松濤に暮らす、榛原華子(門脇麦)は、エスカレーター式の学校を卒業して数年働いてみたが、現在は家事手伝いをしている。

母の榛原京子(銀粉蝶)や姉たちは、華子の結婚を案じて、見合い話を持ち込むが、どの相手もしっくりこない。

それで義兄で整形外科医の岡上(山内崇)の紹介で、顧問弁護士の青木幸一郎(高良健吾)と見合いをする華子。

これまでの見合い相手があまりにも噛み合わなかったこともあり、一目で青木が気に入る華子は「またお会いできますか?」と別れ際に青木に直接伝える。

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その後、青木と華子は出会って半年で婚約するが、青木の家は、華子の家よりも階級が上で、しかも訳あり感が漂う。

そんなとき、華子の友人でバイオリニストの逸子(石橋静河)が、仕事先で青木と時岡美紀(水原希子)が一緒にいるところに遭遇する。

やがて逸子により、華子と美紀の二人が引き合わせられることになる。

見えない階級はどこにでも存在する


日本は民主主義で自由の国ということになっていますが、現実にはほとんどが生まれた階級を背負って生きていて、見えない格差が存在している。その息苦しさがわかりやすく描かれている物語です。

誰だって物心がついたとき、目の前にある環境は受け取入れざるを得ないし、その時点で違和感を持つことは少ない。もし違和感があったにしろ生まれ持った環境だけは自分の努力で変えることは不可能です。

もちろん大人になれば、努力で環境を変えることは可能ですけど出自はままならない。結婚はその階級がすごくわかりやすく出てしまいがち。それに実際、家柄が近い方が結婚生活はうまくいくことが多いのは確かでしょう。

この話の主人公の華子は、松濤に暮らす家事手伝いのアラサー。日本のカーストではおそらく中の上の部類に属し、2人の姉たちも自由を満喫しながら自分たちの枠の外の世界を見ることなく生きています

そして華子は姉や友人たちのように自分も結婚をしなければと焦っている。それは結婚がしたいというより他に生きる術がないから。だからお見合いを重ねて出会いを探すのですが、このあたりはかなり昔っぽい。でも今でもこういう人たちは普通に存在しているのでしょうね。

やがて見た目もよくスマートな弁護士の高良健吾演じる青木と出会い、華子は一気にその気になる。でもそこに恋愛感情は存在しなかった。たとえ恋愛感情が伴わなくても結婚生活は送れますし恋愛感情がなくても上手くいくことだってある。ただこの二人には、そもそも一緒に生きていくつもりがなかったように思えます。

華子と美紀の二人の無力感


富山出身で猛勉強して慶應大学に合格した美紀は、父親が怠け者で、母親もだらしのない女で、弟はヤンキー。だから東京に出て自分の周囲にあるものを一変させたかった。

けれど美紀は東京で現実を知ることになる。附属高校から入学した同級生たちはケタ違いの生活をしていて到底付き合えそうにない。それに暮らしだって大変、華やかな東京の暮らしは夢描いた世界とは違ったのです。


やがて美紀は、父親が無職になり学費を払うため水商売で働くも挫折してしまう。大学を中退した後も東京に残り水商売を続ける美紀は、同じ大学の同級生の青木と再会し、仕事を紹介してもらうなど友人以上の関係になっていきます。

一方の華子は、まわりの女が結婚していくのと、他の生き方をしている女を知らないため、まるで学校に通うかのように結婚を考えている。だから終始華子は幸せそうではありません。ただ華子の友人のなかで、唯一自分の環境を変えようと努力しているのは、バイオリニストの逸子でした。だから華子は逸子といると気持ちが楽になれました。

そして華子は、世間的にはライバルだけれど、自分と違う生き方をする美紀に対して、嫉妬どころか親近感を持つのですが、そんなことからも華子が窒息しそうな閉塞感に苦しんでいることが伝わってきました。

一見すると大学を中退、好意のある彼が別の女と婚約した美紀の方が哀れに感じるはずなのに、だんだんとレールの上を歩くことを求められる華子の方が、気の毒に思えてしまうから不思議です。

格差ではなく女の人生劇場(ネタバレあり)


話のなかで、すごく興味深かった場面は、初めて対面した華子と美紀が、大変冷静に淡々と対峙する場面です。会ってすぐに華子は封筒を美紀に差し出すのですが、まさか金? と一瞬身構えてしまうものの、お嬢様がそんなお下品な行為をするわけがない。すると封筒の中身は丸の内の美術館で開かれている「お雛様展」のチケットだった、というところが育ちの良さが滲み出ていました。


最初は身構えていた美紀も、そんな華子に不思議な安心感を抱き、多くを語るわけではないのに、二人の心はどこかが繋がっていきます。

そして美紀は青木と別れ、華子は青木と結婚しますが、青木は家の後継として生きることを叩き込まれているので、華子に感謝はしても愛する余裕はありません。華子は姑に命じられて不妊治療に通わされ、より一層孤独に追い込まれていきます。

そんなとき華子は美紀と偶然再会する。美紀は同郷の友だち、平田里英(山下リオ)と一緒に起業することになり、その話を聞いた華子は美紀の成功を願います。

この華子と美紀の再会の場面が大変よかった。華子は美紀の部屋に招かれ、部屋のベランダから東京タワーを見ています。

華子は東京に住んでいるけれど、東京タワーの景色をあまり身近に感じたことはない。なぜなら東京タワーは地方の人が思い描く東京の姿だから。そして地方出身者の美紀にとっては東京タワーこそ東京のシンボルだった。

そして美紀は感じます。自分のような人間の多くは親の人生をなぞるようにして生きている。自分と華子はそこが似ていると。

また、何かを思い悩む様子の華子に、美紀は語ります。どこにいても嬉しいときもあれば泣きたいときもあるけれど、気持ちを伝えられる相手が傍にいるといいよねと。それを聞いた華子は青木との離婚を決意するのでした。

 

門脇麦の潤んだ瞳とファッション


冒頭から釘付けになるのは、門脇麦の潤んだ瞳と困ったような表情でした。

お嬢様で落ち着いているけれど、自分が何者なのかわからず戸惑う雰囲気が表情に表れていました。

また監督が女性だからか、ファッションからも繊細な心情が読み取れて、さりげなくおしゃれ。特に華子のジュエリー使いがエレガントでした。

華子は、素肌ではなくタートルネックのセーターの上に、パールや金のネックレスを重ねているところがお嬢様らしくて上品でした。

あと結婚前と結婚後のお洋服の変化もよい感じでした。若干ダサさも感じられるお嬢様ファッションから、ミセスらしいオーバーサイズのENFLDみたいなお洋服に変化していくところも楽しかったですね。

 
 
 
 
 
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後付けみたいになってしまいましたが、自分のことで頭がいっぱいな青木を演じる高良健吾もよかったですよ!

▼高良健吾の映画はこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

 

 

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※本記事の情報は2022年2月時点のものです。

 

 

それではまた。のじれいか でした。