キレイなトイレ調査研究所

外出先で使えるキレイで安心トイレの調査をやってるブログ。おすすめ商品や心の保ち方、映画レビューなどを書いてます。

 当サイトにはプロモーションが含まれています

【映画】『雨にゆれる女』青木崇高・大野いとの退廃的だが不快感のないサスペンス【ネタバレ・感想】 

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

映画『雨にゆれる女』は、過去を棄てて人と関わらずに生きる男が、謎の女を匿うことになる話です。

主演は、青木崇高・大野いと。

ストーリーについて、感想をネタバレありで書きます。

よろしければ、お付き合いください!

 

 

 

 

【映画】『雨にゆれる女』

 

作品情報


監督:半野喜弘
2016年 83分
<キャスト>
・飯田健次(青木崇高)
・理美(大野いと)
・下田(岡山天音)

大野いとの生足が、エロ美しかった

退廃的なんだけど不潔じゃない、さすが半野喜弘、映像がすごく洗練されてる

 

予告

www.youtube.com

 

 

ストーリー

飯田健次という男は、足を引きずり、眼鏡に補聴器を付け、世間との関わりを極力絶って生きている。

そんな孤独な飯田は、あるとき勤務先の工場の後輩から、理美という女を一晩預かってほしいと強引に押し付けられてしまう。

仕方なく理美を預かる飯田だったが、だんだん理美に対し心を開くようになっていく。やがて二人は惹かれ合うようになるが、飯田は理美に話せない秘密を持ち、理美も飯田に隠している真実があった。

 

好きだったところ

スタイリッシュな映像

本作品の監督、半野喜弘は映像作品も手がけますが、そもそもミュージシャンですから音楽がふんだんに盛り込まれているのかと思えば、決してそうではなかったです。どちらかといえば、静けさのある映画でした。

映像はすごく美しかった。主人公・青木崇高が演じる飯田は、工場の作業員で住処も廃屋のようなところなのですが、それが美しく見えるから不思議です。

飯田の工場の同僚、岡山天音が演じる下田は、ヤンキー兄ちゃんみたいな男ですが、金髪に派手アロハが、すごく計算され尽くしたものみたいに見えてきました。

 

主人公・飯田健次の媚びない人柄

飯田という男は、世間との関わりを絶って生きています。別の言い方をすれば人目を避けているということ。飯田には姉がいましたが自殺してしまった。その姉が亡くなったことが、飯田の現在に大きく影響しています。

亡くなった姉に対して強い思いを残している飯田は、幼い姉弟が自販機の前で遠慮しあっていれば、見過ごせず小銭を入れてしまう。そういうところがあります。

けれど、飯田は他人に媚びない性格なので、勤務先で社長に「社員にならないか?」と誘われても興味なさそうですし、その後、取引先の男たちが理美に言い寄るのを殴ってしまいクビになっても謝りもしません。

その一方で、好きになった理美に対してはどんどん人間的になっていく。これまで頑なに話さないでいたことを理美に対しては打ち明けるようになります。

率直すぎるといえばそれまでですが、自分の欲求に正直に生きているので、他人の目ばかりが気になって仕方ない人とは真逆の生き方をしている。これはこれで魅力的なキャラクターだと思いました。

 

大野いとの爽やかな色香


訳あり物件として飯田に預けられた理美は、最初は薬中のようなヤバい女なのか?と思わせますが、実は普通の女でした。

でも飯田と愛し合い一緒に暮らすようになっても、飯田を案じながらも、理美自身、何かを隠しているのはわかる。そしてPTSDでもあるので、過去に翻弄されて苦しんでいます。


この役の大野いとは、服も柄に柄を合わせたりと難易度の高いファッションをさり気なく着こなしており、何より色気が凄い。手足が本当にきれいでした。こういう人は何もしなくても十分に美しい。声もよく、演技にも引き込まれました。

 

残念に感じたところ

 

オチが予想できてしまう(ネタバレあり)


恋人だった飯田の姉を棄て(と飯田は思っている)自殺に追い込んだ精神科医を、誰もいない路上で殺害したのは飯田自身でした。

そして後半にわかりますが、その精神科医の娘が理美です。理美は父の復習のため飯田に近づきましたが、好きになってしまったので、恨みを捨てて一緒にいることを選ぼうとします。

でも真実を知った飯田は、理美と一緒にはいられないし、罪悪感もマックスになります。だから飯田が取った行動は、だいたい予想ができてしまいました。


誰も得しない復讐劇(ネタバレあり)


飯田の姉は精神を病んでいて病院に罹ったときの担当医と恋愛関係になった。でも姉は精神科医と別れて、自殺した。

その理由は、幼かった理美が、父と飯田の姉との再婚を嫌がったためでした。

そのことを知らない飯田は、理美の父を殺害し、自分は名前を変えて(本名は飯田健次ではない)世間との関わりを絶って暮らしていました。

飯田は毎日、カレンダーにバツ印を付けていましたが、それはおそらく時効を迎える日だからなのでしょう。

でも2010年に時効は撤廃されたはず。つまり飯田が追われる身であることに変わりはありないはずです。

ラストで倒れた飯田を抱きしめる理美は声をあげます。「お父さん、この人を助けて」

この状況は切ない。誰も得しません。衝動的な行動は、後々後悔するので、ちゃんと確かめて冷静は判断をしよう。なんて本編とは無関係のことを飛躍して考えたりしました。

 

▼復習劇はこちらにもあります!

 

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

noji-rei.hatenablog.com

 

 

 

それではまた。のじれいか でした。