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【映画】『愛がなんだ』同化したいほどの愛がある【ネタバレ・感想】

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こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

『愛がなんだ』は、ただひたすら一人の男を思い続ける、20代後半女子の物語。    

彼女の片思いぶりは、見ていて気の毒になるほど。


Prime Video


もし好きな人の気持ちが離れていることに気づいたら、あなたはどうしますか?

諦める?忘れる? それともストーカーにでもなって追い詰めますかね。

この物語の主人公は、鉄のメンタル(もしくは鈍感さ)で、相手に尽くし、相手の気持ちを尊重しながら寄り添おうとするところが凄い。

監督は、今泉力哉。キャストは、岸井ゆきの、成田凌。

脇を固める、若葉竜也、江口のりこも素晴らしかった。


今回は『愛がなんだ』のストーリーについて、また感じたことについて書きます。よろしければお付き合いください!

 

 


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【映画】『愛がなんだ』

 

 

作品情報


2018年 123分  
監督:今泉力哉
原作:角田光代

今泉力哉監督の生っぽさがたまらない!

岸井ゆきののリアルな存在感がいい

 

▼今泉力哉の監督作品はこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

 

 

キャスト


・テルコ(岸井ゆきの)マモルを思い続けるアラサー女子
・マモル(成田凌)編集者、テルコに尽くされ、すみれを愛する男

・葉子(深川麻衣)フリーの編集者
・ナカハラ(若葉竜也)写真家。葉子に片想い

・すみれ(江口のりこ)マモルが片思いをしている相手


予告

www.youtube.com

 

ストーリー

二十代後半の女性、テルコ(岸井ゆきの)は、結婚式の二次会でマモル(成田凌)と出会い、意気投合。一途にマモルを思い続け、一時期は恋人のような間柄になる。

だが、テルコの一途さがマモルには重く、やがてマモルはテルコと距離を置きたがるように。

生活のすべてをマモル中心にしてきたことで、会社をクビになったテルコは、マモルとの結婚を夢見ていたが、避けられてしまいそれどころではなくなる。

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テルコには親しい友人、葉子(深川麻衣)がいるが、葉子はテルコに不誠実な態度を取るマモルをよく思っていない。だが葉子にはナカハラ(若葉竜也)というやはり友人以上、恋人未満の相手がいた。

ナカハラとテルコは、同志的な絆があり、「幸せになりたいっすね」と慰め合う。

そんなある日、テルコは久しぶりにマモルから連絡を受けて、喜び勇んで出かけていくが、そこですみれ(江口のりこ)を紹介される。

マモルがすみれに好意があることを察したテルコは深く傷つく。だがすみれはマモルを好きではなく、マモルもまた片思いに苦しんでいた。

 

ゾウの飼育員になろうかな…


テルコとマモルがまだ順調だった頃。二人は動物園でゾウを見ているのですが、そこでテルコは仕事を辞めることになるかもと打ち明けます。

すべてにおいてマモル中心のテルコは、仕事に身が入らなくミスを連発したのが原因で会社をクビになったのですが、勿論そのことは黙っている。

するとマモルは「自由でいいじゃん」と言い、「32歳になったら会社を辞めてゾウの飼育員になろうかな」と続けます。

マモルの言葉を聞いた、テルコは涙をこぼす。

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なぜかといえば、マモルが32歳になったとき、自分が傍にいると感じられたから。二人の未来が想像できたのでしょう。

だけどそれは残念だけれど、マモルにとっては、テルコを意識しての言葉ではなかった。

好きになってしまうと、相手の言葉に縋りたくなる。だからテルコは可能な限りマモルを受け入れ、無理をしてでも要求に応えますが、そんな態度がマモルの気持ちをテルコから遠ざけることになるので皮肉です。

マモルが愛する「すみれ」という女(ネタバレあり)


仕事を辞めてマモルの部屋に入り浸るテルコは、やがてマモルに追い出され、連絡も来なくなります。

しばらくの間、悶々としていたテルコですが、自分からは連絡しない。待ちの姿勢で耐えています。

するとマモルから連絡が入り大喜びで行ってみると、そこにいたのが、江口のりこが演じる、すみれという女。

すみれは、自堕落でだらしのない女。思慮深さもないので言いたいことを口にする性格です。

でも、マモルはそういう自由な女が好きなんですね。すみれが登場したことで、テルコは再びマモルと交流することになりますが、すみれとの仲を取り持つ役割を負うことになってつらい立場になっていきます。

 

テルコとナカハラ、それぞれの愛(ネタバレあり)


テルコとマモルは、テルコ→マモル。

その逆パターンなのが、葉子とナカハラくんで、ナカハラ→葉子。

ナカハラから愛されている葉子はリア充で自由な女。来るもの拒まず、去る者は追わず、なところがある。

そんな葉子を果てしなく受け入れるナカハラでしたが、「自分じゃなくてもいい、誰だっていい」という態度の葉子に、表面的には普通にしていたけれど、内面では深く傷ついたのでした。

その現実をすみれから指摘されたナカハラは、どう足掻いても葉子の心を自分のものにできないことを思い知らされ、葉子から離れる決意をします。

ナカハラの一途さは、愛しているから離れるというもの。


一方のテルコは、傷つきながらもマモルの傍にいることを選ぶのですが、そこを境にテルコはマモルへの気持ちを愛ではなく何か別の感情へと変化(昇華)させていきます。

愛でなく何になるのか?(ネタバレあり)


マモルの傍にいることを選んだテルコは、マモル本人に「今はもうあなたを好きじゃない」と噓を吐き、友人としての存在を強調します。


そして、マモルがすみれと結ばれるよう応援可能な立場なこと、ただ、それだけでは不自然なので、マモルの友人を自分に紹介してもらうことで協力体制を取れるではないかと訴える。

マモルという男は、すみれに対しては率直で強気ですが、ほかの相手、とくにすみれには気弱で言いたいことを口にできない。友人も多くないので、テルコの存在は友人としてはウエルカム、拒絶する必要はありません。

やがてテルコとマモルは、男女の関係を消し去った友人としての付き合いを再開させます。


テルコのマモルへの感情は、テルコ本人も認めているように、愛という形からは変化しています。


ラストの場面で、ゾウの飼育員になっているテルコは
「どうしてか、私はいまだにタナカマモルではない」

と言っていることから、マモルの中に溶け込まれることを願っていることが伝わります。


自分を手放して相手と同化したくなるという感情は、決して気持ちがよいものではい。むしろ気持ちが悪いとも言える。

ただ、絶対に報われない葛藤を抱えつつも、しっかり自己解決できている姿勢には関心させられますし、これもまた愛の形じゃないかなと思えました。


若葉竜也の切ない演技に胸熱

 

若葉竜也という俳優は化ける人なので、毎回とても楽しみ。悪い兄ちゃん的役柄が多い気がするのですが、この『愛がなんだ』では、恋に苦しむ男を切々と演じています。

自から葉子との連絡を絶ったナカハラは、その後、写真の個展を開きますが、そこに葉子が現れたときのナカハラの表情がとてもいい。もしや本当に恋愛をしているのではと思わず引き込まれてしまいました。


▼若葉竜也の映画はこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

 

 

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気になる作品を見て退会するのアリかも。

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※本記事の情報は2022年1月時点のものです。

 

 

それではまた。のじれいか でした。