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【映画】『AI崩壊』豪華キャストで医療崩壊を描いたSFだが?【ネタバレ・感想】

近未来、天才科学者が開発した医療機器AIが認可される。

医療AIは、人類の健康管理に大いに役に立ち、快適な社会が訪れた。

だがある日、医療AIがハッキングされ、機能を停止して操作不能に。国民はパニックに陥る。そしてAIが爆走して命の選択を始めてしまう…。

『AI崩壊』は、そんなSFサスペンス映画です。

主演は大沢たかお。松嶋菜々子、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、玉城ティナ、三浦友和……と脇を固めるキャストも超豪華

医療AIは実現可能に思えるのと、AIに依存することで起こり得る危険への警鐘といったテーマは興味深い。

でも、正直なところ、展開に違和感や残念に感じるところがあったかな。

ストーリーと、見どころなど、感じたことについて書いていきます。 

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AI崩壊

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 ※本記事の情報は2021年5月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。

作品情報


2020年 131分 
監督:入江悠

キャスト:大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、高島政伸、芦名星、玉城ティナ、松嶋菜々子、三浦友和、余貴美子

久々の大沢たかお。渋くなってよき、よき。

岩田剛典のクールなキャラも萌える

三浦友和も相変わらずの安定感!

 

予告

www.youtube.com

ストーリー

 

天才科学者、桐生浩介(大沢たかお)は、妻であり同じく科学者の望(松嶋菜々子)が重い病のために医療AIを開発したが、使用の認可が下りる前に、望は亡くなった。

のちに医療機器AI「のぞみ」は、国の認可が下りて、広く利用されるようになった。

7年後の2030年。桐生の義弟で「のぞみ」の運営をする西村(賀来賢人)から、総理大臣賞の受賞が決まったとの連絡を受け、海外で暮らしていた桐生は、娘の心(王牧そら)と共に帰国する。


「のぞみ」のサーバーを見学後、挨拶を終えて、授賞式に向かう途中、「のぞみ」が何者かにハッキングされ機能停止の事態に。街はパニックに陥り、冷却されたサーバールームに心が閉じられてしまう。心が生存できる時間は24時間


開発者の桐生の立場は一転して、警察から終われる立場になってしまう。

警視庁もAIに力を入れており、検察局理事官でサイバー犯罪対策を担当する桜庭(岩田剛典)らはAIを利用して桐生を追い詰める。


「のぞみ」を爆走させた真犯人は誰か。また逃げる桐生は「のぞみ」の爆走を止めて、娘を無事に救出することができるのか。

といったストーリーです。

研究者、桐生浩介の心情


かつて桐生は、妻の望と共に研究をすすめていた。

病気で苦しんだ望は「いつか認可が下りてたくさんの人が救われますように」と願いながら亡くなりましたが、桐生は望が亡くなったことで「のぞみ」を義弟の西村たちに託し、自分は娘を連れて海外でひっそり暮らしていました。

そんな桐生が、帰国した途端、突然「のぞみ」が爆走。人の命令を無視した「のぞみ」は医療用として利用できなくなり、人の命令を無視。やがて命の選別を始めます。

桐生は、警視庁のサイバー対策を担当する桜庭から、テロの犯人として警察から追われることになる。

帰国してすぐの展開ですから、なかなかお気の毒です。
 

桐生が「のぞみ」開発時に設けたルール


桐生が「のぞみ」を開発するとき、2つのルールを設けました。

・人間の命令を聞くこと
・人間の生命を尊重すること

西村たち運営スタッフは、その決まりに則り、「のぞみ」を運用してきた。はず。

つまり「のぞみ」が爆走した原因は、何者かがその枷を外した可能性があるわけです。

 アンチAI、二人の活躍(ネタバレあり)


便利で快適なAIを快く思わない人もいる。

捜査一課の刑事 合田(三浦友和) 
昔ながらの「刑事は経験と勘、そして足と」いう考えの持ち主。連絡係におかれて納得できないこともあり、新米刑事の奥瀬(広瀬アリス)を引き連れ、独自の捜査をはじめる。

雑誌記者 富永(毎熊克也)は、AI嫌いなアナログ派。最初は桐生に敵意があるようにも感じられました。でもその後は桐生の行動をサポートすることに。

この二人の存在が、案外、桐生を助けることになるので皮肉ですが、コンピュータがどれほど発達しても大切なのは人、というテーマの補足的な役割を担っています。  

犯人は誰か?(ネタバレあり)


遡ること4日前、「のぞみ」がマルウェア(不正ソフト)に感染していると検査プログラムを読み込ませていた。実行しているのは西村でしたが、危険性を示唆して指示していたのは、なんと警視庁理事官の桜庭。

国家が破綻していることを理由に、合理性を追及させ、人間を淘汰させることが目的でした。

 

残念点1・いきなり犯人に?(ネタバレあり)

 

「のぞみ」の機能が停止しておかしくなった途端に、総理官邸に向かっていた桐生が途端に被疑者扱いに。しかも捕獲ではなく、狙撃対象になっている。

桜庭たちは、警察のAIを使いて、一般市民を利用した個人情報もダダ漏れな捜査方法で突然、桐生を追い詰めるのがあまりにも唐突に感じました。

桐生が以前働いていて現在は廃校になった研究所で、プロトタイプで新しいプログラムを修正作業をする桐生に付き添った西村が銃弾に倒れてしまいます。

この強引すぎる展開で、犯人はもしや? と匂わせているので、誰が犯人かが透けてしまいます。
 

残念点2・時間の縛りの見せ方


勝手に冷却し始めた「のぞみ」のサーバールームに閉じ込めたれた娘の心は24時間以内に救出しなければ命が危ない。

なので時間の経過が時折示されるのですが、どうせなら『24』のように、もっとリアルタイムなタイムアップゲームみたいな雰囲気にしてもよかった気がしましたね。 

残念点3・何故か感動できない


警察に追われる桐生の使命は、娘の心の救出、そして「のぞみ」の爆走を止めることです。

目的が二つあることで、桐生のモチベーションは上がるのでしょうが、なぜか桐生の気持ちに寄り添えませんでした。

桐生は妻・望の生前に「のぞみ」の認可が下りず、娘と国を離れた時点で、国に絶望したことが窺え、今回の帰国だってあまり乗り気ではなかった。「のぞみ」の暴走にはもちろん責任を感じたはずですが、真理としては、どこか開発者としての責任と娘のためだけに動いているように思えてしまうのかも。

刺さるセリフもなかったかな。

さいごに


近未来の医療AIの崩壊を描いた、社会派SF映画『AI崩壊』をご紹介しました。

大沢たかおと松嶋菜々子はよくコンビを組みますね。

 

▼大沢たかお・松嶋菜々子コンビはこちらにも、これ面白い! おすすめです。

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。

のじれいか でした。