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【映画】『アド・アストラ』率直な感想・そこまで悪くない

日本では2019年に公開された映画『アド・アストラ』。
ブラット・ピットが主演で話題ですが、評価は正直微妙。


宇宙飛行士の息子が、同じく宇宙飛行士で宇宙で行方不明になった父親探しをする話。
実際どうなのか、父の日でもあったので、この機会に鑑賞してみました。

 

 

作品情報

 

作品情報

公開年度:2019年
上映時間:123分
監督:ジェームズ・グレイ

キャスト:ブラット・ピット、トミー・リー・ジョーンズリブ・タイラードナルド・サザーランド

 

豪華キャストね!

 

いいなと感じたところ

 

まず、世界観というか全体の雰囲気は好きでした。

地球から火星へいきなり飛んでしまうのではなく、月を経由するというのもリアリティがあってよかったです。
しかも月は、仕事で他の惑星に向かう人にとっては乗換場所ですが、一般人にとっては観光地化されているところも面白い。
どこかのお金持ちの社長ではありませんが、月に行ってみたくなりました。

 

ブラッド・ピット演じるロイは優秀な宇宙飛行士ですが、同じ宇宙飛行士の父親が家庭を顧みない仕事人間だったことも影響し、人間らしさや深く人と関われないという悩みを抱えています。
心拍数が低くて動揺しない冷静さは宇宙飛行士に適してはいても、人としては欠けていることに気づいている。


これが、人間味ばっちりで感情モロ出しだったら『スタートレック』のカーク船長になるわけですけど、ロイはその真逆の人。かといってロイは、スポックのように宇宙人ではないので行動と内心が一致しない苦しみも抱えています。
考えてみれば、父親と同じ職業というところもカーク船長と似た設定だなと思ったり。

 


また、この話は、簡単に言ってしまえば宇宙で父親探しをするのはサブ的テーマで、主題は「壮大な宇宙でぼっちになったから、自分について色々考えてみたんです」 といった方が近い気がします。

主人公ロイの個人的な感情を、彼の職業である宇宙飛行士という目線で描いているので舞台は宇宙ですが、
もし貨物線の船長だったら、どこか未開の地で父親が生存していた! 
という話になるし、
単身赴任中の会社員だったら、僻地で父親が生きていた! 
という話になります。

ただそれだと小さくまとまってしまうので、主人公を宇宙飛行士にSFヒューマンドラマに仕上げたことで、葛藤を描きやすくしたんだろうなと察することができます。


スペース系SF映画と思って『アド・アストラ』を観ると、想像したのとは全く違うものを観ることになります。
宇宙を舞台にした壮大なストーリーを期待する人は、まず間違いなく裏切られると思います。

SFでもこのあたりの映画が好きな人にはオススメできそう。

 

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こちらはスティーブン・ソダーバーグ版『ソラリス

 

あと、この作品のブラッド・ピットはやつれ気味で正直あまりカッコよくもないので、ヴィジュアル的にはオススメできない。

 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をAmazon Primeで見る

 

このブラピはかっこよかった! アロハシャツが似合ってた

オスカー受賞したよね

 

劇中、ひとり宇宙で超絶孤独なシーンが出てくるのですが、確かに地球のぬくぬくした所から寂しさを感じるのとでは、寂しさの質がまるで違うことは明らか。私たちからすれば想像を絶することではあります。
そもそも人類が宇宙ぽつんと存在すること自体、あり得ないことですから。

宇宙での孤独を描いたといえばこの映画も。 

 

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よくないと感じたところ

 

この話で上映時間123分は長いなと感じました。
前半の世界観や危険なシーンもどれだけ必要だったのだろう。疑問です。

ドナルド・サザーランドが父親の元同僚役として登場しますすが、中途半端なところで離脱。父親役のトミー・リー・ジョーンズも無駄遣いだという声が出ていますが、ドナルド・サザーランドの無駄遣いとも言える気がします。

 

 

父親の昔話もいいのですが、ロイの過去やリブ・タイラー演じた別れた妻との関係をもう少し描いてもよかった気がします。

それに宇宙しか頭にない父親に対する息子ロイの心の葛藤が見せ場なのだから、ロイも離婚して子供がいない中途半端な設定ではなく、家庭を持っている方がよかった。
もしくは彼女が妊娠中とか。
そうすれば父と会って、父は家族を棄てたけれど自分は違う人生を選ぶとカタルシスになりそうですけど。

 

まとめ

  

SF映画ですがヒューマンドラマな映画、『アド・アストラ』でした。
個人的には嫌いではなかったです。
少なくとも時間のムダとまでは感じませんでした。

 

そういえば、海王星に向かう宇宙船にヨシダという乗組員がいたんですけど、利重剛に似てる! と思ったものの、別人でした。

 

こちらは利重剛、監督作品。

『さよならドビッシー』をAmazon Primeで見る

  

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それではまた。 のじれいか でした。