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【映画】『50回目のファーストキス』貫禄・山田孝之がおもしろ切ない【ネタバレ・感想】

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。

映画『50回目のファーストキス』って、どういう意味かといえば…


事故の後遺症で記憶障害を負う女と、そんな彼女に寄り添い続ける男とのラブストーリーです。

彼女の記憶は24時間しかもたないので、どんなことを経験しても、目が覚めると記憶は事故前日に戻ってしまう。だから恋をして何度キスをかわしても彼女にとってファーストキスになるということ。

ハワイを舞台に、山田孝之と長澤まさみがいちゃつき合いながらも葛藤していました。

実話を元にしたオリジナル版はアメリカで2004年に公開されましたが、こちらのリメイク版も役者の味わいが出ていてなかなかよかったですよー。

 
ストーリーと好きだったところ、残念に感じたところをご紹介します!

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50回目のファーストキス(2018)

 

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 ※本記事の情報は2021年7月時点のものです。 最新の配信状況はサイトにてご確認ください。 

 

作品情報

114分
監督:福田雄一

キャスト:山田孝之、長澤まさみ、ムロツヨシ、中野大賀、佐藤二朗、勝矢、大和田伸也

 

予告

www.youtube.com

 

ストーリー


山田孝之演じる
弓削大輔は、ハワイのオアフ島でツアーガイドでお客の女性をつまみ食いするような男だけど、本業は天文学の研究者。星を見るためにハワイに滞在しています。


ある日、大輔はたまたま訪れたカフェで、長澤まさみ演じる瑠衣と出会うのですが、これまで女性に軽い気持ちしか持てなかった大輔なのに、瑠衣がすごく気になる。

二人は言葉を交わし楽しいひとときを過ごす。大輔は翌日の再会に胸を膨らませるのですが、なぜか瑠衣の態度は別人みたいに冷たい。やがて大輔は、瑠衣が事故の後遺症で、同じ日を繰り返していることを聞かされます。


瑠衣に本気の大輔は、瑠衣の記憶が一日かもたないことを知りながら、必死に瑠衣にアプローチ。やがて付き合うことになるのですが……。

 

山田孝之のひたむきさ(好きなところ)

 
瑠衣の記憶は、事故当日、佐藤二朗演じる父親の誕生日までは鮮明ですが、その後は目が覚めたらリセットしてしまう。

だから事故前に出会った大輔のことだって翌日には忘れてしまう、わけですが、普段から女にモテて適当な関係ばかり繰り返してきた大輔にとって、そんな瑠衣は遊ぶにはもってこいのはず。

ムロツヨシ演じる大輔の友人、山崎からはその方が都合がいいと冷やされたりも。でも瑠衣に本気の大輔は、動画で前日までの出来事(ドラマの冒頭で流れる前回までのあらすじみたいな)をつくったり、写真に残したり、少しでも二人の記憶を思い起こせるよう努力するわけです。

こう言ってはなんですが、貫禄たっぷりな山田孝之が演じるひたむきな男っていうのがよかった。あくまでイメージですけど、ひたむきそうな俳優がひたむきな役を演じるより、逆なタイプ(見た目)の男から見せられる誠実さは、意外性で萌えるってのはありましたね。


ただ現実問題として考えると、どれほど好きな相手でも、自分の存在を忘れてしまう人を人生に受け入れられるかといえば相当難しいはず。山田孝之が演じた大輔にはその覚悟があると感じることができたのだと思います。

切ないストーリーに笑いのエッセンス(好きなところ)

 

瑠衣には父と中野大賀演じる弟と暮らしていて、大輔と出会うまで3人は、父の誕生日を繰り返していました。

親兄弟にすれば、彼らの記憶は消滅しないので、同じ日を繰り返すのは疲れますが、仕方ないと諦めている。

でも大輔はそれじゃダメだと、これまでの動画や写真を瑠衣に見せるようになる。事故後に出会っている大輔は、自分の存在が毎日リセットされるので必死です。

大変切なくて悲劇的な出来事ですが、本作ではコメディタッチに軽くストーリーは進みます。そこは救いでもあり見どころでもありますね。

オリジナルのアダム・サンドラーとドリュー・バリモア版もユーモアはありましたが、どちらが笑いに寄せているかという意味では、本作の方が上でしょうね。

監督は福田雄一、脇を固めるのが、佐藤二朗、ムロツヨシといったギャグセンスの濃いキャストなのも納得です。

ハワイの風景で繰り返し愛を誓う、長澤まさみと山田孝之もなかなかオツでした。

 

ギャグに感動が飲み込まれる(残念なところ)


何度繰り返しても翌日になれば、瑠衣は大輔を忘れてしまうことに変わりないのですが、大輔の努力によって少し早く大輔を認識できるようになります。


大輔は瑠衣にプロポーズしますが、やはり翌日になると瑠衣は忘れてしまう、そんな自分の記憶障害をなんとなしにでも自覚できるようになった瑠衣は、大輔に頼りすぎることがつらくなり、大輔との別れを決めます。ここで簡単に別れすぎ。なんだか展開が雑に感じました。

また瑠衣は別れ際、大輔に「最後のファーストキスを!」と叫び、ふたりはキスを交わすのですが日本語にすると変な印象です。別に言葉にしなくてもいい気がしますけど。

ユーモアとギャグセンスに溢れ、笑いながら見れるのですが、実際の出来事としたら半端ではなく大変なはずで、そのあたりを軽く捉えすぎた気も。

感動より笑いを優先している印象で、コメディ要素が目立ちすぎたのは残念でした。

ふたりは別れるの?(ネタバレあり)


付き合って結婚を考えていた大輔ですが、瑠衣は別れを切り出します。

大輔と瑠衣は、一緒に撮った写真、大輔が編集した動画、瑠衣が書き残した日記といっった思い出のものを全部処分して別れます。


その後、瑠衣は大輔を忘れますが、大輔は当然簡単に忘れられるはずがなく落ち込み苦しみます。

大輔はゴダード宇宙センターからスタッフ採用の連絡を受けて、仲間たちに見送られてハワイを離れることに。ですが飛行機の中でパソコンに保存していた瑠衣の思い出を見た大輔は居ても立っても居られず、瑠衣の元へ向かう。

瑠衣は父と弟に迷惑をかけたくないと、脳障害を負う人が共同生活をするセンターで絵を教えながら暮らしていました。

大輔が訪ねると瑠衣はやはり大輔をわからない。でも瑠衣は自分のアトリエで数え切れないほど大輔の絵を描き残していた。名前は忘れてしまっても、大切な人という記憶は残っていました。

朝、瑠衣が夢から目覚める。部屋でテレビのモニターが電源を立ち上がり、大輔と瑠衣の結婚式の動画が流れ始める。それを落ち着いた表情で見つめる瑠衣。

動画再生が終了して瑠衣が外に出ると、そこは天体観測の基地らしき場所、星を観測する大輔と二人の間に生まれた娘が瑠衣を待っている。

 

▼福田雄一監督作品はこちらにもあります!

noji-rei.hatenablog.com

 

 ▼山田孝之の短編映画

noji-rei.hatenablog.com

 

それではまた。 のじれいか でした。