映画『14の夏』は、男子中学生のゆるくてイタい夏が描かれます。
脚本は『100円の恋』の足立紳。主演は犬飼直樹、伊藤健太郎も出演。
作品のストーリーの概要と、好きなところ、オススメの場面をご紹介します。
14の夏
作品情報
予告
1980年代の中学生の夏休み
1987年、鄙びた田舎町で暮らす中学生の大山タカシ(犬飼直樹)。
タカシは、友達のサトシ(中島来星)、剛(河口瑛将)、ミツル(青木柚)たちとつるんでは、レンタルビデオ屋で成人ビデオを借りたり、廃工場でだらだら過ごす日常を送る。
四人だけのときは強気でも、不良の金田(伊藤健太郎)たちに絡まれれば何も言えずにパシリをさせられてしまう、特に目立つところのない、よくいる田舎の中学生です。
1980年代当時、ビデオのレンタル料金が1,000円くらいして、情報を得るのは口コミや雑誌。現代と比較すれば情報量は格段に少なく、暮らしだって便利とは言い難いのですが、未来があるというかまだ幸せな時代だなと感じます。
タカシたちは何か夢があるわけはなく、同じ学校で自分たちより格下と思っていた同級生が、映画の賞を取って映画づくりに夢中になっているのが面白くない。タカシたち柔道部の顧問教師(宇野祥平)も映画に夢中で柔道部への指導は手抜きに。
タカシは小学生の頃、将来、ジャッキー・チェンになりたかった。でも中学生になった現在はジャッキー・チェンへの熱量は失せている。それより若さやエネルギーを発散させる場所を求めて、公園でカップルの覗きやビデオを見るのに熱心になったりします。
癖のある家族が面白い(オススメ)
タカシの家族は、両親と祖母。離れて暮らす姉がいる。
高校教師の父(光石研)は酒気帯び運転で事故を起こして謹慎中。母(濱田マリ)は夫に苛立ちながら、小うるさい姑が側にいる日常。
父は教師をしながら小説を書いては文学賞に応募。かすりもせずにその度に自棄を起こす。
姉(門脇麦)は婚約者の前田(和田正人)を連れて帰省しますが、一流大学出で役者志望だったらしい前田をよく思わずギクシャク。だらしない父には、母だけでなくタカシもイラついているのだが、タカシはついに前田の前で、父への怒りを爆発させてしまう。
光石研演じる父親がすごく情けなく格好悪い。自分の身内だったら嫌ですが、人間的で面白い人物で魅力的でした。
喧嘩のあと泳ぎだす二人(見どころ)
真夜中の町、ガセネタを信じて徘徊していたタカシが金田たちに絡まれていると、金田たちより強い不良連中(本物)が登場する。
不良のボスは、タカシの幼なじみのメグミ(浅川梨奈)の彼氏。タカシは小学生の頃、メグミの面倒を見ていたけれど、今は口も利かなくなっていた。
タカシや金田たちはメグミの彼氏の不良連中と乱闘騒ぎへと発展。タカシと金田は二人で逃げていた。金田はタカシを馬鹿にしてパシリにしていたけれど、案外コイツは根性があるなとタカシを見直してもいる。
ぼろぼろになった金田(伊藤健太郎)タカシ(犬飼直樹)の二人が、夜の学校のプールで泳ぐ短い場面があります。
10代だからこそできる貴重なシーン。(しかも全裸で)ああ、青春ですね!
さいごに
映画『14の夜』は、中三男子の夏の一日を描いた作品。
過ごした時代や生活感覚が違っても、どこか共感できるところがあるなーと感じてしまいそう。そんな不思議な魅力がある映画でした。
主なところは、中学生男子の生態で、ここでは書けないアダルトな流れもあります。中学生の妄想脳内は想定内といったところ。普通にありがちですが、それなりに笑えます。
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それではまた。 のじれいか でした。